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ユニフォーム徹底解説!

ユニフォームとは?

ユニフォームとは、食品製造現場に入室する際に作業従事者が作業を行う際に着用する白衣や衣服をいいます。また、異物混入防止の為、キャップやインナーの着用が義務付けられている場合も多くあります。

一般的にユニフォームはレンタル品として運用されているケースが多く、ユニフォーム使用後の洗濯や破れほつれなどの点検も含めレンタル業者が担っている場合が多くなっています。
ユニフォームがレンタルで運用されている理由として、常に清潔でメンテナンスの行き届いたユニフォームを着用して作業できるということが一番の理由です。
自宅に持ち帰って従業員が洗濯する負担がないことや、作業着の紛失などのトラブル防止効果も期待できます。
さらに食品工場が抱える状況として、パートやアルバイトの方が多く、生産体制の変更による作業人数の増減対応や短期間の備蓄生産用人員への対応も可能な点がレンタルサービスを取り入れる理由の一つにもなります。
最近では、暑さ対策が施されたユニフォームや、はみ出しが一目でわかる色付きインナーのユニフォームなど工夫された商品も多く揃っています。
ユニフォームの選定基準やトラブル事例について解説します。

  • ユニフォームの種類、原理、使用用途について

    ユニフォームを運用する場合、レンタルと都度購入を比較して検討してみます。
    食品工場では一般的にレンタルでの運用が主流となっていますが、自社の状況に合わせて運用方法を
    検討する必要があります。メリット、デメリットを理解して選択してください。

    ユニフォーム購入の場合
    メリット
    ・それぞの従業員に合わせたジャストサイズを調達できる。
    ・レンタル業者が保有していないユニフォームのデザイン、材質等を選択できる。
    デメリット
    ・ユニフォーム購入先で廃番、欠品が起こる。在庫確認から調達に時間がかかる。
    ・まとめて購入するため、導入時にまとまった費用が必要となる。
    ・導入後、管理面で各従業員の洗濯作業負担、破れほつれのメンテナンスが行き届かない。

    ユニフォームレンタルの場合
    メリット
    ・管理コスト削減が定額で利用できる。
     ユニフォームを導入時、一括購入する費用が必要なく必要な枚数レンタルできるため、在庫費用も必要ありません。
    ・衛生管理レベルの平準化が可能になる。
     使用後の作業着は定期的にクリーニングするため、衛生レベルの維持、衛生基準の一定化を図ることが可能です。
    ・作業着管理の負担軽減に繋がる。
     作業者数の増減、サイズ交換に随時対応できるため、在庫管理の手間が省けるため負担軽減に繋がります。

  • ユニフォーム価格について

    ユニフォームレンタル価格例
    従業員数30名の食品工場、作業着は上着、パンツ、フードを利用クリーニング頻度は週2回の回収で実施と仮定
    上着レンタル単価 約300円/着×30名×2回/週 =約18000円
    パンツレンタル単価 約300円/着×30名×2回/週 =約18000円
    フードレンタル単価 約200円/着×30名×2回/週 =約12000円 
    1週間レンタル費用 上記合計金額約48000円

    レンタルするユニフォーム種類、人数、クリーニング回数などを決め導入検討を進めていきます。
    ユニフォームの数量、デザイン、材質、仕様などによっても料金は変動します。

  • ユニフォーム導入時の選定ポイント、確認ポイントについて

    ユニフォームを選定する際は、求められる衛生レベルと作業環境を考慮します。
    食品製造工場は3温度帯といわれる冷凍、冷蔵、常温の他にも製造工程には焼く、煮る、揚げるといった暑熱工程もあります。
    それぞれの環境に合わせたユニフォーム選定を行わなければ、健康被害や労働災害に繋がるリスクもあるため注意が必要です。
    合わせて異物混入対策、HACCP対応のユニフォームを選定していきます。

    食品工場で採用されているユニフォームで白色、青色は最も多く採用されている色です。衛生管理されている食品製造現場では、汚れたときにすぐに確認できることが重要です。汚れが目立つ白色のユニフォームを着用することで選択やクリーニングに出すタイミングが明確になります。また白色であることから「汚したくない」という心理が働くため、注意しながら作業に従事するという効果も理由の一つです。

    青色を採用されている理由として、青色には心理的に落ち着き効果があるといわれ、検品や繊細な作業を行う環境に向いているということがあります。また、食材には青色は使用されることが少ないということから、食材へ混入した際に目視検品などで見つけやすいという理由があります。その他の例として食品用ニトリルゴム手袋は青色が良く使用されています。

  • ユニフォーム関連のトラブル事例と事前対策ポイントについて

    トラブル事例
    ライン作業に従事しているアルバイト従業員で、製造現場内に持ち込みできない私物をポケットに入れたまま製造ラインに入ってしまい、ポケットから私物が落下し、製品内に混入した。  

    原因①
    ユニフォームの仕様でポケットが付いている仕様を採用していた。
    原因②
    作業従事者への教育不行き届き、及びライン作業従事前に持ち物確認などチェック体制に不備があった。
    原因③
    間違い着用(着用の乱れ)から工場内での毛髪混入があった。

    対策①
    ポケットがないユニフォームを採用し、作業に必要のないものを保管できない仕様にする。
    対策②
    フードディフェンスの観点から、従業員への定期的な教育、朝礼等でのチェック機能を仕組み化する。
    対策③
    着用者の衛生意識を高め、周りの方も間違い着用に気づいて指摘できるようにする。

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