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食品機械の解説|串挿し機とは?種類・仕組み・導入メリットまで徹底解説製品情報
- 元生産技術職が説明した【食品機械の解説】
- 今回の装置はニッチな市場、導入効果激高の装置です。

焼き鳥やソーセージなどの製造現場では、「串挿し作業」が意外と手間のかかる工程です。特に手作業では熟練度に作業スピードが左右され、人手不足や製品品質の安定性にも影響します。こうした課題を解決するために注目されているのが「串挿し機」です。
本記事では、食品製造現場における串挿し機の種類や仕組み、導入メリット、選定ポイントまで、食品工場目線でわかりやすく解説します。
串挿し機とは?
串挿し機とは、肉や野菜、魚介類などの食材を串に自動で挿す機械です。焼き鳥、串カツ、串団子などの製造ラインで使用され、生産性の向上・人手不足対策・品質安定を目的として導入が進んでいます。
串挿し機の主な種類と特徴
自動串挿し機(全自動型)
特徴
材料供給から串刺し、排出まで全自動で行える。
メリット
大量生産に対応可能。オペレーターの工数を大幅に削減。
適用例
スーパー・外食チェーン向け大量生産品。
半自動串挿し機
特徴
食材のセットや串の供給は人手で行い、挿す動作のみを機械化。
メリット
小ロットや多品種対応に適する。導入コストも比較的抑えられる。
適用例
地域製造業者、中規模工場、OEM製造現場。
ロボットアーム型
特徴
多関節ロボットが串刺し動作を実行。AIで形状認識を行うタイプも。
メリット
不定形素材への対応や、柔らかい食材でも傷つけにくい。
適用例
串挿し機の仕組み
一般的な串挿し機は、以下のような工程で動作します。
1.食材の整列またはホルダーでの保持
2.串の供給(自動または手動)
3.圧力またはモーターで串を挿入
4.完成品の排出(コンベアやトレイへ)
近年は、センサー制御やAI画像認識技術を用いて、異物混入防止や挿し位置の精密調整が可能なモデルも登場しています。
導入するメリット
生産効率の大幅向上
手作業と比較して、1人あたり5〜10倍の処理能力が可能。パート不足のリスクを軽減できます。
製品品質の均一化
串の挿し位置・深さが統一され、見た目の美しさや焼きムラの防止につながります。
衛生管理の向上
手作業と比べて接触回数が減り、異物混入や雑菌付着のリスク低減が期待されます。
技能の属人化解消
職人の熟練に頼らず、誰でも同じ品質を再現できるため、工程標準化が可能です。
導入時に確認すべきポイント
処理能力と生産量のマッチ
1時間あたりの串挿し数が工場の処理量に適しているかを確認しましょう。
対応できる食材の種類
肉・野菜・魚など、製品ごとに食材の硬さや形状が異なるため、テスト使用が推奨されます。
串の長さや太さの対応範囲
串サイズの規格が複数ある場合は、サイズ可変型の機械が便利です。
洗浄性・メンテナンス性
食品機械で重要なのが清掃のしやすさ。分解洗浄が可能か、工具が不要かも確認ポイントです。
オプション機能の有無
AIによる自動認識、異物検知、クラウド連携などのIoT機能があるかも注目しましょう。
導入を成功させるために
導入前には、実機テストやデモ対応が可能かどうかを確認しましょう。また、メンテナンス対応の窓口が明確か、部品供給が安定しているかも重要です。初期投資が必要な機械ではありますが、中長期的なコスト削減と品質向上を両立できる投資といえます。
まとめ
串挿し機は、人手不足の解消・製品の品質安定・作業時間の短縮という三拍子が揃った食品機械です。特に焼き鳥・串カツ・ソーセージなどの量産現場では、今後さらに普及が進むと予想されます。
導入を検討中の方は、まず製品ラインと処理量に合った機種の選定から始め、必要に応じて専門家やメーカーに相談することをおすすめします。
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