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食品工場の人手不足対策5選|自動化・DXで現場の負担を減らす方法 コラム


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食品工場の働き方改革とは?現場の負担を減らす5つの進め方 

食品工場では、人手不足や従業員の高齢化、夜勤の負担、教育時間の不足など、さまざまな課題が発生しています。

限られた人数で生産を続けるため、現場の方が残業や休日出勤で対応している工場も少なくありません。しかし、人の頑張りだけに頼った生産体制には限界があります。

食品工場における働き方改革とは、単に残業時間を減らすことではありません。

作業の進め方や設備、教育方法を見直し、現場の負担を減らしながら、安全・品質・生産性を維持する取り組みです。

本記事では、食品工場で働き方改革が必要とされる理由と、具体的な進め方を分かりやすく解説します。


食品工場で働き方改革が必要な理由 

食品工場では、次のような課題が起こりやすくなっています。

募集をしても人が集まらない
新人が定着せず、教育を繰り返している
夜勤や早朝勤務を担当できる人が少ない
包装、検品、箱詰めなどの手作業が多い
一部の熟練者に仕事が集中している
記録や集計に時間がかかっている
生産量の増減に合わせた人員配置が難しい

人が足りない状態で生産を続けると、一人ひとりの負担が増えます。確認不足や操作ミスが発生しやすくなり、品質トラブルや設備停止、負傷につながる可能性も高まります。

そのため、働き方改革では「人を増やす」だけではなく、現在の作業を見直し、少ない人数でも安定して生産できる体制をつくることが重要です。


食品工場の働き方改革を進める5つの方法 

1.負担の大きい作業を自動化する 

最初に検討したいのが、繰り返し作業や身体的な負担が大きい作業の自動化です。

例えば、次のような工程があります。

製品の整列
計量や充填
目視検査

包装やラベル貼り
箱詰め
パレットへの積み付け
重量物の運搬

すべての工程を一度に自動化する必要はありません。

長時間繰り返している作業や、人員を多く配置している工程から優先的に検討することで、投資効果を確認しやすくなります。

自動化によって人を減らすことだけを目的にするのではなく、現場の方を単純作業や重労働から解放し、品質確認や改善活動など、人にしかできない仕事へ配置することが重要です。


2.紙の記録や集計作業をデジタル化する 

食品工場では、生産数、温度、検査結果、設備点検など、多くの情報を記録します。

紙で記録している場合、記入後にパソコンへ入力したり、複数の帳票から数字を集計したりする作業が必要です。

タブレットやハンディ端末を活用すれば、現場で入力した情報をそのまま保存できます。記入漏れや転記ミスの防止にもつながります。

最初から大規模な生産管理システムを導入するのではなく、日報や点検表など、使用頻度が高い帳票からデジタル化すると進めやすくなります。


3.教育内容を分かりやすく統一する 


食品工場では、新入社員や外国人従業員への教育も重要な課題です。

教える人によって説明内容が異なると、作業方法や品質基準にばらつきが生じます。

文章だけのマニュアルではなく、写真やイラスト、動画を活用することで、作業の手順や注意点を理解しやすくなります。

外国人従業員が多い工場では、多言語表示だけでなく、写真や記号を使って直感的に理解できるようにすることも有効です。

設備の操作、洗浄方法、異常発生時の連絡先などをタブレットで確認できるようにすれば、教育担当者の負担も減らせます。

4.作業時間と人員配置を見える化する 

「忙しい」という感覚だけでは、どこを改善すべきか判断できません。

まずは、各工程に何人を配置し、どの作業にどれくらい時間がかかっているのかを確認します。

特に、次のような状態がないかを調べます。

・一部の工程だけに製品がたまっている
機械の待ち時間が発生している
人が製品や資材を探している
移動距離が長い
同じ内容を複数の帳票に記入している
生産終了後の洗浄に時間がかかっている

作業時間や停止時間を記録すると、現場の負担が集中している工程を見つけやすくなります。

見える化した結果をもとに、配置変更、作業手順の見直し、設備導入などの対策を検討します。


5.設備の停止やトラブルを減らす

設備が突然停止すると、生産計画が遅れるだけでなく、復旧対応のために残業が発生することがあります。

設備の稼働時間や停止回数、エラー内容を記録し、どの設備で、どのようなトラブルが多いのかを確認することが大切です。

センサーやIoT機器を活用すれば、設備の稼働状況や温度、振動などを確認できます。

ただし、IoTを導入するだけで設備トラブルがなくなるわけではありません。

取得したデータを誰が確認し、異常があったときに誰が対応するのかまで決めておく必要があります。




働き方改革は小さな改善から始める 

働き方改革という言葉から、大規模な設備投資や工場全体の自動化を想像する方もいるかもしれません。

しかし、最初から工場全体を変更する必要はありません。

まずは、次の順番で進めることが大切です。

1.現場で負担になっている作業を洗い出す
2.作業時間や配置人数を確認する
3.改善したい工程を一つ決める
4.作業方法の変更や設備導入を試す
5.導入前後の時間、人数、品質を比較する

例えば、4人で行っている箱詰め工程について、作業時間や製品の流れを確認します。

箱を組み立てる作業に時間がかかっている場合は、箱の供給方法を変更するだけでも負担を減らせる可能性があります。製品を持ち上げる回数が多い場合は、作業台の高さや配置を変える方法も考えられます。

設備を購入する前に、レイアウトや作業方法を見直すことで改善できる場合もあります。





自動化を導入するときの注意点 

自動化設備を導入しても、現場に合っていなければ十分な効果は得られません。

特に注意したいのが、次の点です。

・対象となる製品の種類や大きさ
・生産量と品種切り替えの回数
・設備の洗浄方法
・設置スペース
・既存設備との接続
・操作や復旧に必要な知識
・導入後の点検や保守体制

食品工場では、製品の形状や柔らかさ、粘着性、温度などによって、機械で扱えるかどうかが変わります。

メーカーへ相談するときは、製品の写真や動画、生産量、現在の人数、作業時間などを準備しておくと、具体的な提案を受けやすくなります。



まとめ

食品工場の人手不足対策では、自動化やデジタル化を進めるだけでなく、まずは現場のどこに負担やムダがあるのかを整理することが重要です。工場ごとに課題は異なるため、自社の状況に合った対策を検討する必要があります。 

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