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【食品工場における異物混入問題】ビニール片やラップの混入原因とその防止策コラム

食品工場では、製品の安全性を確保するために異物混入防止が極めて重要です。その中でも特に問題となるのが、ビニール片やラップのような柔らかいプラスチック類の異物です。製造現場で発生する異物混入では、毛髪混入に次いで多いのがこれらビニール類の混入とされています。毛髪混入を防ぐには作業者一人一人の意識改革が求められますが、ビニール片の混入は適切な対策を実施することで確実に防げる異物です。
これらが商品に混入すると、消費者の健康被害やクレームにつながるだけでなく、工場全体の信頼性を大きく損なう可能性があります。本記事では、異物混入の原因を詳しく紹介し、袋材の管理を含めたビニール片やラップの混入防止に向けた実践的な対策を提案します。
ビニール片やラップの混入原因
異物混入の重大性
食品工場で異物が食材に混入すると、以下のような深刻な影響が生じます
消費者の健康リスク
ビニール片やラップなどのプラスチック片は、製品に混入した場合、消費者が誤って摂取する可能性があります。これにより、窒息や内臓損傷といった健康被害が生じるリスクが高まります。
企業イメージの低下
異物混入が原因で製品が市場から回収されたり、報道されると、企業の信頼性が損なわれます。特にSNSの普及により、異物混入問題が瞬時に広まり、ブランド価値の低下を招く可能性があります。
生産コストの増加
混入製品の回収や廃棄、再生産の必要性から生産コストが増大します。また、リコールや消費者対応に関する費用も発生し、企業にとって大きな経済的損失となります。
ビニール片・ラップが混入する主な原因
作業環境の問題
原材料が工場に搬入される際、使用されているビニール袋やラップが破損するケース等があります。この場合、梱包材の一部がそのまま生産ラインに運び込まれる可能性があります。特に、配送や搬入時の取り扱いが乱雑だと破損リスクが高まります。
また、特に乾燥した季節や空調環境の影響で、工場内に静電気が発生しやすくなります。静電気を帯びたビニール片やラップが機械や食品に付着することで、異物混入が起こることがあります。この問題は、乾燥環境や素材の特性による影響が大きいです。
ヒューマンエラー
包装作業中、ラップを適切に処理しなかったり、余剰部分がそのまま放置されると、生産ラインに混入するリスクがあります。特に、作業者が時間に追われている場合や、取り扱いに対する意識が不足している場合に発生しやすくなります。
ゴミ箱や廃棄物処理用の容器が適切な場所に設置されていない場合、切れ端や廃棄物が生産ライン付近に残されることがあります。これが異物混入の直接的な原因となることが多く見られます。
機械的要因
包装フィルムが切れやすい状態で使用されると、その切れ端が製品に混入する可能性があります。この問題は、機械の老朽化や適切なメンテナンスが行われていない場合に発生しやすいです。
また、定期的な清掃が行われていない場合、以前の作業時に発生した異物が残留していることがある。
異物混入を防ぐための実践的な対策
(1) 作業環境の改善
異物混入を防ぐためには、作業環境そのものの改善が欠かせません。
クリーンルームを導入することで、空気中の異物やカビの発生を抑え、作業環境を清潔に保つことが可能です。また、静電気対策を行う際には、加湿器の設置や帯電防止剤の使用を検討することが効果的です。これにより、静電気が原因でビニール片が食品や機械に付着するリスクを減少させます。さらに、作業後には徹底的な清掃を行い、必要に応じて汚染されたエリアを取り除くことで、異物混入のリスクを最小限に抑えることができます。
(2) ビニール資材の見直し
透明ビニールの廃止が重要な対策です。工場内で使用されるビニールをすべてリスト化し、厚さ、材質、延伸の種類を確認します。透明ビニールは異物混入時に発見が困難であるため、色付きのビニールへの切り替えを進めます。特に濃い青色の包装資材は食品と区別がつきやすいため推奨されます。また、原材料の包装材が透明の場合は、供給業者と交渉し、適切な色付き素材に変更することで、一目で異物混入が発見できるので除去できる可能性が高くなります。また、粘着のあるローラーなどで清掃することも効果的です。
(3) 開封作業の管理
専用の開封台と手順の徹底が必要です。1パックずつ開封専用台に置き、専用のはさみで包装材を丁寧に切り離します。切れ端はすぐにゴミ箱へ廃棄し、開封時の混乱を防ぎます。また、使用するはさみは定期的に交換し、切断不良による破片の発生を防ぎます。
(4) 技術的な対策
異物検知装置を活用することで、検知が難しいビニール片も取り除くことが可能です。ビジョンシステムやレーザー検査装置を導入し、従来の金属探知機では対応できなかった異物を検出します。加えて、包装機械などの設備を最新のものに更新し、異物発生のリスクを低減します。
今後の展望
ビニール片やラップの異物混入を完全に防ぐためには、人間の注意力だけに頼らず、自動化技術や異物検知システムを積極的に活用する必要があります。また、サプライチェーン全体で品質管理を強化することで、さらなる食品安全の向上が期待されます。
まとめ
食品工場でのビニール片やラップの混入は、消費者の健康リスクや企業の信頼低下、生産コストの増加を招く重大な問題です。しかし、適切な対策を講じることで完全に防ぐことが可能な異物です。
主な混入原因としては、作業環境の問題、ヒューマンエラー、機械的要因が挙げられます。例えば、静電気の影響でビニール片が食品に付着したり、作業ミスで廃棄すべき切れ端が生産ラインに残ることが原因となります。また、包装機械の老朽化や清掃不足もリスクを高める要因です。
実践的な対策としては、次の取り組みが効果的です。まず、クリーンルームの導入や静電気対策で作業環境を整備します。次に、透明ビニールの使用を廃止し、色付きの資材へ切り替えることで異物の視認性を向上させます。また、専用の開封台を設置し、開封作業のルールを徹底することが重要です。さらに、異物検知装置や最新設備の導入で機械による点検をすることでリスクを最小限に抑えます。
これらに加え、従業員教育を徹底し、PDCAサイクルを回しながら継続的な改善を図ることで、安全性と信頼性の高い生産体制を構築できます。工場全体で異物混入ゼロを目指し、消費者に安心を届ける環境づくりを進めることが求められます。
これからも消費者に衛生的で安全な食材、食品を届けられるよう一緒に頑張っていきましょう。
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