人手不足や人手不足は、全国の食品工場で共通して見られる深刻な課題です。特に中小企業では、限られた人員・資源の下で自動化を進めるには多くの困難がおありと思います。

こうした現場の皆様の声を踏まえて、2025年6月10日、農林水産省において「食品企業生産性向上フォーラム」の運用を開始しました。
６月24日には、FOOD TOWN主催のウェビナーにて、農林水産省の小笠原賢治氏が登壇し、フォーラムの目的と活用方法を解説しています。実際の画面を使った説明が分かり易く、多くの参加者から好評をいただいています。

本記事では、このフォーラムの特徴と目的、ウェビナー動画をご紹介します。

食品企業生産性向上フォーラムとは？

食品企業生産性向上フォーラムは、食品製造業の省力化・自動化・人材育成を支援する総合ポータルサイトです。
公式サイトは、主に以下のような機能を持っています（一部実装作業中）。

• 生産技術人材育成講習会（2025年夏以降詳細発表）
• 現場での機械設備の導入事例の紹介（PDF・現場写真付き）
• 支援機関とのマッチング機能（順次拡充予定）

以下のページではフォーラムが持つ機能が端的にまとめられています。

会員登録は無料です。是非、食品企業生産性向上フォーラムをチェックしてみてください。

【食品企業生産性向上フォーラムとは？はこちら】

なぜ今、食品工場にこのフォーラムが必要か？

食品業界では、経済・経営の環境変化に伴って以下の課題が顕在化しています。

人手不足の深刻化

特に地方工場では、慢性的な人材難が続く一方、社内人材の多様化や高齢化、教育や育成などの課題に対応する解決策を見いだせていない現状があります。

設備の老朽化と属人化された作業

長年同じ設備・人員を維持してきた結果、改善に必要なノウハウが暗黙知化している工場も少なくありません。

情報の散在

補助金、技術支援、成功事例などの情報が省庁・自治体・団体ごとに散在しており、現場でご活用いただく上で便利が良いとは言えない現状があります。

「食品企業生産性向上フォーラム」は、これらの諸課題に対応できる有効な解決策へ効率的にアプローチできる支援基盤となることを目指していきます。

ウェビナーで実演｜農林水産省が語る活用ポイント

2025年6月24日、FOOD TOWN主催ウェビナーでは、農林水産省の小笠原賢治氏が登壇し、以下のような内容を解説しました。

セミナー概要（抜粋）

2025年6月10日（火）、「食品企業生産性向上フォーラム」の運用を開始しました。

本フォーラムは、

① 国や自治体、研究機関等からの支援情報を集約化し、

② 食品工場の自動化を主導できる生産技術人材の育成を支援する

こと等を目的としています。

ウェビナーでは、実際のHP画面を操作・投影しながら、主要コンテンツを実演紹介。

まとめ

「食品企業生産性向上フォーラム」は、単なる情報サイトではなく、“現場の変革”への意欲をお持ちの皆様に、初めの一歩から支援するツールを目指します。

主に以下のような立場の皆様に、ご活用いただくことを想定しています。

おすすめの活用対象（想定）

製造ラインの改善や工程設計を担うマネージャー・責任者の方向け
　→ 他社の改善事例や支援情報をヒントに、現場改善の計画立案のやり方や留意点を把握

自動化・省人化の方向性を検討している経営層の方向け
　→ 導入事例を参考に、投資判断の材料収集や留意点を把握

補助金・助成金の活用を任されている総務・企画担当者の方向け
　→ 制度の比較や申請の際の留意点を把握

このフォーラムでは、現場で実際に取り組まれた成功事例や、公的支援制度の目的や対象をわかりやすく紹介してまいります。

FOOD TOWN会員の皆さまが抱えるリアルな課題に、実効的な解決策を見つけていただける場となるよう努めてまいります。