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食品工場の自動化人材ワークショップを知っていますか? ~ 製造現場の自動化を推進していく人材の育成・確保に向けて ~NEWメディア

- 「ロボットを入れたけど思うように生産性が上がらない」
- 「結局ベテラン頼みで、自動化が進まない」
食品工場の現場では、こんな悩みを抱える声が少なくありません。
自動化が思うように進まない大きな理由は、機械そのものではなく、それを活用できる人材にあります。
本記事では、この課題に向き合うため、製造現場で自動化を推進する人材の育成と確保をテーマにした2025年7月15日、札幌で開催の「食品工場の自動化人材ワークショップ」についてご紹介します。
開催の背景
深刻な人手不足が続く食品工場では、外国人労働者やパートへの依存が高まっています。
ロボットや自動機の導入が進む一方、現場では次のような問題が指摘されています。
- 導入した機械を十分に使いこなせない
- トラブル対応ができる人が限られている
- 改善活動がベテラン任せで、若手への技術継承が進まない
自動化を成功させるには、現場で最適に運用し、改善を続けられる人材が欠かせません。今回のワークショップは、こうした課題に対する具体的な解決策を探る場となりました。
ワークショップ概要
日時 2025年7月15日(火)14:00~16:30
会場 TKP札幌駅カンファレンスセンター
対象 道内食品メーカーの経営層、製造部門管理者など
定員 20名(参加無料)
主催 経済産業省北海道経済産業局
少人数制で行われた今回のワークショップでは、自動化を検討する際に必要な考え方や人材戦略が重点的に取り上げられました。
主な概要
食品工場における自動化検討のポイントと自動化人材の育成
講師 白坂紳滋 (Robots Town株式会社 代表取締役社長)
省人化を進めた食品工場の事例が紹介され、段階的に自動化を進める方法や、トラブル時に現場を止めないための人材の重要性が語られました。具体的な成功事例に基づく話は、参加者の関心を集めました。
人的資本経営と新しい人材育成・確保のあり方
講師 山本裕介 氏(株式会社フォーバル 北海道・東北カンパニー 副部長)
人材をコストではなく資本として捉える「人的資本経営」の考え方が示されました。若手や外国人スタッフを巻き込む育成戦略、中小規模の食品メーカーでも実践できる人材確保の具体策が紹介され、参加者から「育成と経営を結びつける視点が参考になった」という声が多く聞かれました。
グループディスカッション
講師が用意した事例をもとに、自社ならどの工程から自動化を進めるべきか、必要とされる人材像はどのようなものかについて意見交換が行われました。他社の考え方を知る機会となり、「自社に必要な人材像が明確になった」「他の工場の課題も参考になった」といった感想が寄せられました。
まとめ
今回のワークショップを通じて、食品工場の自動化は機械を導入するだけでは不十分であり、それを活用し、改善を続けられる人材が必要だという認識が共有されました。
現場で自動化を成功させるためには、まず「人」を育てることから始める必要があります。今後も同様の取り組みが広がり、食品工場の現場改善や生産性向上につながることが期待されています。
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