news

FOODTOWNの一日一報 No,34 カンピロバクター食中毒の危険!実は約8割が○○○で発生している!!!コラム

カンピロバクターによる食中毒の話です。食中毒といえば「夏」のイメージですが、
一年を通して発生しているんです。しかも食中毒発生の約8割がなんと…飲食店。。。

  • カンピロバクターによる食中毒は、一年を通して季節を問わず発生しています。

出典:厚生労働省「令和3年 食中毒発生状況」を基に作成


  • 全体の約8割が、飲食店で発生しています。


出典:厚生労働省「令和3年 食中毒発生状況」を基に作成

カンピロバクターについて

カンピロバクターは、家畜の流産、胃腸炎、肝炎等の原因菌として獣医学分野で注目されていた菌で、ニワトリ、ウシ等の家きんや家畜をはじめ、ペット、野鳥、野生動物など多くの動物が保菌しています。
1970年代に下痢患者から本菌が検出され、ヒトに対する下痢原性が証明されましたが、特に1978年に米国において飲料水を介して約2,000人が感染した事例が発生し、世界的に注目されるようになりました。

ヒトや動物の腸管内でしか増殖しない、乾燥に弱い、通常の加熱調理で死滅するなどの特性を持っています。
また、数百個程度と比較的少ない菌量を摂取することによりヒトへの感染が成立することが知られています。

画像提供:食品安全委員会

「鶏料理を楽しむために気をつけたいポイント」

  • 鶏料理を楽しむために気を付けたいポイントを動画でご紹介します。

  • ポイント1「しっかり手洗い!」
    手洗い前の手は、菌がたくさん付着しています。
    調理する前、調理中に生の肉を触った後、トイレに行った後、ペットに触れた後は必ず手を洗いましょう。

    動画「手洗いの科学~正しい手洗い~」【外部リンク】
    https://www.youtube.com/watch?v=-RizYPSGStA


  • ポイント2「調理器具は清潔に!」
    まな板等の調理器具は、洗剤での洗浄に加え、熱湯や塩素系漂白剤で消毒し、よく乾燥させ、清潔にしましょう。


動画「清潔なまな板で食中毒予防を」

  • ポイント3「生の鶏肉を他の食材にくっつけない!」
    調理時に生肉が他の食材(特に生で食べる野菜、果物等)と接触することを防ぐために、調理器具を分けるか、肉は最後に切りましょう。
    生肉を保存する際は、汁漏れを防ぐため、保存袋等にいれ、他の食材と離して保存しましょう。




  • ポイント4「鶏肉を洗わないで!」
    肉を洗ったときの水がはねると、一緒に飛び散った食中毒菌によってキッチンや周りの食材が汚染される可能性があります。
    (ドリップが気になる場合は、キッチンペーパー等でふき取るようにしましょう。)



  • ポイント5「中心までしっかり加熱!」
    鶏肉を調理する時は、お肉の中心部までよく加熱(中心の温度が75℃以上で1分間以上)しましょう。
    中心が白くなるまでが目安です。

「新鮮だから安全」とは限りません

  • カンピロバクターは、生きた鶏等が保菌している場合があります。
    このため、鶏肉や内臓(レバー等)は「新鮮だから生で食べられる」とは限りません。



  • 鶏肉料理を美味しく安全に楽しむために、外食では、よく加熱されたメニューを選ぶようにし、家庭で調理する際は、肉の中心までしっかり加熱しましょう。

関連リンク・資料