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総ボールタイプ高トルク形ボールスプライン

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特長
高トルク形ボールスプラインは、スプライン軸の外周に120°等配された3条の転動突起部をそれぞれ左右から挟み込むように6条の負荷ボール列が配置されています。
転動面は、ボール径に近似したR溝形状に精密研削加工されており、スプライン軸またはスプラインナットからトルクが負荷すると、6条の負荷ボール列のうちでトルク負荷方向にある3条列が均等に負荷し、回転中心が自動的に決まります。逆転した場合は、逆方向にある3条列が負荷します。
ボール列はスプラインナットの内径に組込まれたリテーナにより整列循環運動するように保持されているため、スプライン軸を抜いてもボールが脱落することはありません。

〇アンギュララッシ“ゼロ”
高トルク形ボールスプラインは1個のスプラインナットで予圧を与えてアンギュララッシをゼロにし、剛性を上げることができます。
従来のサーキュラーアーク溝やゴシックアーチ溝を持つボールスプラインのように、予圧をかけるために2個のスプラインナットをねじって使用する必要はなく、コンパクトな設計を容易にします。

〇高剛性と正確な位置決め
接触角が大きく、しかも1個のスプラインナットで予圧を与えることができるため、初期変位は少なく、高い剛性と正確な位置決め精度が得られます。

〇高速運動・高速回転が可能
小さい摩擦力と、優れた潤滑剤保持構造および剛性のあるリテーナの採用により、高速直線運動にもグリース潤滑で長時間の使用が可能です。また負荷ボールと無負荷ボールの半径方向距離がほぼ等しいため、高速回転時にもボールに作用する遠心力の影響は小さく、スムーズな直線運動が得られます。

〇コンパクトな設計
従来のボールスプラインのように無負荷ボールを外周側に循環させていないため、スプラインナットの外径は小さく、スペースを取らないコンパクトな設計ができます。

〇ボール保持タイプ
リテーナによりスプライン軸からスプラインナットを抜いてもボールが脱落しません。

〇重荷重用リニアブッシュとして使用可能
ボール転動面は、ボールの半径とほぼ等しいR溝形状に成形されているため、ボールの接触面積は大きく、ラジアル荷重負荷に対しても大きな負荷性能を持っています。

〇2軸平行使用を1軸使用に変更
1軸でトルク方向とラジアル方向の荷重が負荷できるため、今まで2軸を平行に使用していた箇所を1軸にすることができ、取付けが簡単でスペースをとらない設計が可能です。


用途
工業用ロボットの支柱およびアーム、オートローダ、トランスファマシン、自動搬送装置、タイヤ成形機、スポット溶接機スピンドル、高速自動塗装ガイド軸、リベッティングマシン、捲線機、放電加工機ワークヘッド、研削盤スピンドル駆動軸、各種変速装置、精密インデックス軸などに使用されている信頼性の高い直動システムです。

〇スプライン軸の種類
精密中実スプライン軸(標準タイプ)
冷間引抜きで成形されたスプライン軸の転動面を精密研削により高精度に加工し、スプラインナットを組合わせます。

特殊スプライン軸
スプライン軸端あるいは中間の径を太くする場合は、スプライン部を特殊加工で製作します。

中空スプライン軸(Kタイプ)
配管・配線・エア抜きあるいは重量軽減等の必要がある場合に、引抜き中空スプライン軸が用意されています。

〇ハウジング内径公差
スプラインナットとハウジングのはめあいは、一般的には中間ばめとします。ボールスプラインの精度をさほど必要としない場合は、すきまばめとします。

取り扱い企業

企業名
THK株式会社同企業の情報・その他製品を見る
所在地
〒108-8506 東京都港区芝浦2丁目12番10号
電話
070-7406-7037
Webサイト
サービス提供エリア
北海道・東北
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県
関東
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県
東海
愛知県、静岡県、岐阜県、三重県
北陸・甲信越
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中国・四国
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リテーナ入り高トルク形ボールスプライン

特長 THKの技術とノウハウを結集したリテーナ技術を、ボールスプラインへ展開しました。 ボールリテーナの採用により、整列循環運動を保持し高速対応を可能としました。 ボール同士の衝突や相互摩擦をなくし、低騒音、好音質、低発塵を実現。グリース保持力の向上により、長期にわたるメンテナンスフリーも実現しています。 高トルク形の構造を採用することでナットのねじり剛性が確保されています。また、スプライン軸の形状を円形に近似させることで、軸剛性も向上しています。 〇高速対応 ボールリテーナの採用により整列循環運動を保持し、高速対応を可能としたため、装置の高タクト化が可能となります。 〇スプライン軸の剛性改善 スプライン軸の形状を円形に近づけることで、従来の高トルク形のスプライン軸に対して、ねじれ剛性・曲げ剛性が大幅に向上しています。 〇低騒音、好音質、低発塵 ボールリテーナの採用により、ボール同士の衝突や相互摩擦をなくし、低騒音、好音質、低発塵を実現しています。 〇長期メンテナンスフリー ボールリテーナの採用によるグリース保持能力の大幅な向上により、長期メンテナンスフリーを実現しています。 〇滑らかな動作(小さい転がり変動) ボールリテーナと新循環方式の採用により、小さい転がり変動で安定したスムーズな動きを実現しています。 〇スプライン軸の種類 精密中実スプライン軸(標準タイプ) 冷間引抜きで成形されたスプライン軸の転動面を精密研削により高精度に加工し、スプラインナットを組合わせます。 特殊スプライン軸 スプライン軸端あるいは中間の径を太くする場合は、スプライン部を特殊加工で製作します。 中空スプライン軸(Kタイプ) 配管・配線・エア抜きあるいは重量軽減等の必要がある場合に、引抜き中空スプライン軸が用意されています。 〇ハウジング内径公差 スプラインナットとハウジングのはめあいは、一般的には中間ばめとします。ボールスプラインの精度をさほど必要としない場合は、すきまばめとします。

解決できる課題

  • 経費削減
  • 自動化
  • 生産効率改善

解決できる課題

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