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トレイ供給装置で省人化!食品工場ラインを止めない自動化の全知識製品情報


食品製造ラインにおける省人化や効率化が進む中で、近年注目を集めているのが「トレイ供給装置」です。包装や盛り付け工程において、人手によるトレイの手配や補充は、地味ながらも多くの時間と労力を要する作業です。こうした作業を自動化することで、ラインの安定稼働や人件費削減が実現できます。

本記事では、トレイ供給装置の基本的な役割や構造、種類ごとの特徴、そして導入による具体的なメリットについて詳しく解説します。これから食品機械の導入を検討しているご担当者様は、ぜひ参考にしてください。


トレイ供給装置とは?食品工場での役割をわかりやすく解説

トレイ供給装置とは、食品の包装工程などで使用するトレイを、自動で一定の位置へ供給するための装置です。コンベアライン上にトレイを1枚ずつ適切なタイミングで配置することで、その後の自動盛り付け装置やシール包装機との連携がスムーズになります。


人手によるトレイ供給作業は、単純作業でありながらも重労働であり、作業者の疲労やミスにつながるリスクがあります。特に24時間稼働する工場や多品種少量生産の現場では、こうした単純作業の自動化が大きな改善効果を生み出します。

トレイ供給装置の基本構造と動作原理

一般的なトレイ供給装置は、以下のような構成要素で成り立っています。



トレイ収納部

積み重ねられたトレーを保持する部分。トレーのサイズや形状に応じて可変式のものもあります。

トレイ分離機構

1枚ずつトレイを分離し、コンベア上に投入するための機構。吸着式(バキューム)、押し出し式、スライド式などが主流です。

供給コンベア

トレイを搬送する部分。他の機械とのインターフェースになることが多く、ライン構成に応じて設計されます。

センサー制御

トレイの残数や供給タイミングを検知し、正確に制御します。PLC連携により、他機器との同期運転も可能です。

主なトレイ供給装置の種類と特徴

食品工場では、生産品目や包装ラインの形態に応じて、以下のような装置が導入されています。

縦積み供給タイプ

トレイを縦方向に積み重ね、1枚ずつ下から取り出す方式


スペース効率が高く、工場内での設置自由度が高い


比較的安価で導入しやすい

横積みスライド供給タイプ

横に積まれたトレイをスライドさせて供給


トレイの素材が薄く、変形しやすい場合に向いている


精密な制御が可能で、高速ラインにも対応

吸着式(真空)トレイ分離タイプ

上からバキュームでトレイを吸着し、1枚ずつ供給


トレイの材質や形状によっては対応できない場合もあるが、非接触での分離が可能


衛生面での配慮が必要な場面に最適


トレイ供給装置がもたらす現場改善効果

食品工場におけるトレイ供給装置の導入には、以下のような多くのメリットがあります。

省人化・省力化

人手で行っていたトレイ配置作業を自動化することで、作業者1〜2名分の工数を削減可能。人材不足が深刻な中小工場にとっては大きな助けになります。

ラインの安定稼働

トレイが適切に供給されないと、生産ライン全体が停止するリスクがあります。自動供給装置の導入により、トレイ供給のボトルネックを解決できます。

 異物混入リスクの低減

人手による作業が減ることで、異物混入や衛生リスクの低減につながります。HACCP対応の観点からも、自動化装置は重要です。

作業品質の均一化

供給タイミングやトレイの位置ズレといった人的ミスがなくなり、品質のばらつき防止にも貢献します。


導入事例|冷凍食品工場でのトレイ供給装置活用

ある冷凍食品メーカー(株式会社〇〇)では、主力商品である惣菜弁当の包装ラインにトレイ供給装置を導入。以前は2名体制でトレイを手作業で配置していたが、導入後は1名体制でも運用可能となり、月間で120時間以上の工数削減に成功しました。

さらに、ライン停止の回数が減ったことで製造ロスも削減。作業者の疲労軽減と作業ミスの減少も同時に実現されました。

導入時の注意点|失敗しないためのポイント

導入効果が大きいトレイ供給装置ですが、以下の点に注意して選定・設置を行うことが重要です。

トレイサイズ・素材への対応力

供給装置の対応可能なサイズ・材質を事前に確認

既存ラインとの互換性

高さ、タイミング、搬送速度など他装置との連携をチェック

メンテナンス性

定期清掃や部品交換のしやすさを確認し、長期間安定して使えるものを選ぶ

衛生対策の設計

洗浄性・防水性の有無や、異物混入防止の構造も確認

また、導入の目的に応じて、オリジナル仕様の開発を依頼できる会社もあります。各社の製品型番や仕様、沿革、topページの情報をしっかり確認し、気軽に問い合わせ(telやnewsページなどから)できる体制が整っていることも重要な判断材料です。

まとめ|

人手不足が深刻化する中、食品製造現場では定型作業の自動化が急務となっています。トレイ供給装置はその第一歩として、小規模ラインから大規模ラインまで幅広く対応できる万能な機械です。

導入によって人件費の削減、衛生リスクの低減、ライン稼働率の向上など、多くの恩恵を得ることが可能です。自社に適した装置の選定・導入を進めることで、「止まらない現場」の実現に近づけるでしょう。

FOOD TOWNでは、用途別にトレイ供給装置を比較・検討できる製品一覧ページをご用意しています。気になる方は、まずはカタログダウンロードや無料相談からご活用ください。株式会社〇〇など、複数の機工・工業系メーカーと合わせてご紹介中です。

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