フードタウンは、“その手作業、自動化しませんか？”をコンセプトに、課題を抱える食品工場などの食品事業者（ユーザー）と課題を解決できる食品機械メーカーが直接つながれるマッチングサービスだ。サイトには自動化に必要な情報が揃い、ユーザーが「ヒアリングシート」に自社の課題を入力（相談）すると、自動化の専門家が最適な提案を行う。工程やメーカー名からも製品を手軽に検索できる。

　同社は、生産技術のエキスパートである白坂社長が21年４月に設立。フードタウンは昨年４月にスタートした。内野氏は、大手食品メーカーの製造現場で同僚だった白坂社長に誘われて入社、事業部長に就いた。

　内野氏は、設備保全のエキスパートで、生産・品質・設備管理などを網羅。同社には、自動化を進める上で必要な専門家が集結しており、現場目線で自動化を支援できるのが強みだ。

「自動化しても使いこなせないと、苦しむのは現場。最初の要件定義をして機械装置を導入することや、実証実験が大事。マッチングの精度を上げることが重要であり、現場で経験してきたことが役に立っている」。

同社の地道な営業や講演会などの活動に加えて、リアルに加えてバーチャルを強化するフーマとの協業により、フードタウンはこの一年で躍進。６月下旬には掲載企業数７５０社、商品数は約７０００品を超え、「食品機械の登録メーカー数・商品数掲載数では国内最大級」に成長した。

　将来的には、「機械装置にとどまらず、原材料、ＯＥＭ先など、ワンストップで情報提供できるプラットフォームにスケールアップしたい」と意気込む。また、「フーマは海外からのユーザーも訪れており、タッグを組むことで、海外展開も見据えている」。

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