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パレタイズとは?種類・実施ポイント【食品工場の用語解説】コラム


食品工場から倉庫、最終的には消費者の手に渡るまで、製品の輸送や保管は物流の必要な要素です。この過程で重要な役割を果たすのが、パレットを使用して物品を積み重ねていく「パレタイズ」です。

この記事では、パレタイズとは何か、パレタイズの積み方の種類、実施ポイントについて解説しています。

パレタイズとは?

パレタイズは、パレットを使用して物品を積み重ねていくことを指します。この方法は、荷物の輸送や保管において一般的であり、特に空港や倉庫でよく見られます。例えば、倉庫でダンボール箱などが一まとめになって置かれていたり、フォークリフトや自動パレタイズ機器によって運ばれたりするのが典型的な例です。


パレタイズによって、荷物の移動や積み込み、積み降ろしをフォークリフトや自動化機器を使って効率的に行うことができますが、この際、荷物が崩れないように安全に配慮することが重要です。特に、特殊な形状や重さの物品の場合、適切なパレタイズ方法を採用することで、生産性を大幅に向上させることができます。


パレタイズの対となる用語として「デパレタイズ」があり、これはパレットから荷物を降ろす行為を指します。デパレタイズでも、自動化機器を使用することで効率化が図れますが、荷崩れを防ぐために、同様に注意が必要です。これにより、全体の生産性を高め、作業の安全性を確保することができます。


パレタイズのロボット化

パレタイズ作業は手作業で行うのが一般的でしたが、近年ではパレタイズのロボット技術の導入により、作業の効率化と労働負荷の軽減、人手不足への対応を図る企業が増えています。特に食品関連業界では、この技術の活用が進んでいます。


ロボットの利用により、重量のある荷物のパレタイズやデパレタイズ作業が容易になり、パレットパターンを事前にプログラムすることで精密な作業が可能になります。これにより、効率的かつ安全な作業環境が実現します。初期投資のコストは発生しますが、パレタイズシステムを構築すれば、長期的には運用コストを削減できます。企業の規模や予算に応じて、ロボットを活用した自動化の導入を検討することが最適でしょう。


概要として、ロボット技術の導入により、食品関連企業は効率的なパレタイズ作業を実現し、作業の生産性を向上させています。この技術は、企業が直面する人手不足の問題を解決するだけでなく、精密なパレタイズ作業を可能にし、全体的な運用効率を高めるための最適なソリューションとなっています。

パレタイズの積み方の種類(パレットパターン)

パレタイズを安全に行い、荷崩れを防ぐためには、どのような配慮が必要でしょうか。重要なのは荷物の積み方、つまりパレットパターンにあります。パレットパターンにはさまざまな種類があり、それぞれに利点と欠点が存在します。適切なパターンを選択して効果的にパレタイズすることで、フォークリフト操作時や荷降ろし時の安全性が向上します。ここでは、いくつかの主なパレットパターンについて見ていきましょう。


①ブロック積み(平積み・棒積み)

ブロック積、または平積み、棒積みとも称されるこの手法では、荷物を同一方向に整然と並べ、一層ごとに重ねていきます。作業の簡単さから作業効率は高いものの、積み上げるほどに安定性が低下するという欠点が存在します。


荷物の安定性を高めるためには、ストレッチフィルムというラップ材料で荷物を巻き付けることが推奨されます。これにより、荷崩れのリスクを減少させることができます。この方法は、一般的な工業製品や日常用品を常温で運ぶコンテナ輸送において、広く採用されています。


②交互列積み(インターロック積み)

交互列積みは、各層ごとに荷物の向きを90度ずつ変えて積む方法です。この手法はブロック積みに比べて、横からの圧力に対する耐性が高く、荷崩れが起きにくいという利点があります。

しかし、荷物の形状によっては、90度回転させた際に縦横のサイズが合わないことがあり、結果として荷物がパレットの外にはみ出すことがある点に注意が必要です。


③レンガ積み

レンガ積みは、各層内で横向きと縦向きの荷物が交互に配置される積載方法です。レンガ積みはその名のとおり、荷物をレンガのように積み上げていきます。層ごとに荷物の向きを180度変えることにより、荷崩れのリスクを軽減できます。


また、この方法では、倉庫に配送した際に、荷物を様々な方向から視認しやすくなる利点があります。しかし、この積み方は長方形の形状になりやすく、正方形のパレットに対しては積載が困難になる場合がある点に注意が必要です。レンガ積みは、主に米などの袋詰め商品に適しています。製品の製造番号や商品名が分かるように配置することで、管理が容易になります。


④スプリット積み

スプリット積みは、レンガ積みを応用した手法です。この方法では、横に並べた荷物の間にスペース(スプリット)を設けて全体の配置を調整します。このスペースにより、ダンボール箱の縦横比が一致しない場合でも、様々なサイズのパレットに対応可能となります。ただし、隙間が荷崩れの原因となる可能性があるため、隙間はパレットの内側に限定して作ることが重要です。


⑤ピンホール積み(風車形積み付け)

この積み方では、荷物を風車の形状に見立てて配置し、各段で荷物の向きを交互に反転させます。これにより、側面からの圧力に対する耐性を高めることができます。特に、パレットの中心に空間が生じるため、冷蔵や低温での輸送が必要な温度管理が求められる商品に適しています。ただし、この中央の空洞が積載効率を低下させるという欠点があります。


⑥ダブルピンホール積み

ダブルピンホール積みはピンホール積みの応用形で、中央に2つの空間を設ける積載方法です。最初にピンホール積みを行った後、その中から一つの荷物を選んで、二つ目のピンホール積みを形成します。さらに、残された角の部分にも荷物を配置し、このプロセスを左右に反転させて繰り返します。積み方が比較的複雑であるため、慣れるまでには時間が必要ですが、積載量を最大化したい時に非常に効果的です。


パレタイズの実施ポイント

パレタイズする上で知っておくべき6つの実施ポイントについて解説します。


荷崩れを防ぐ

パレタイズの際に最優先すべきは「荷崩れを防ぐ」ことです。これは基本中の基本であり、安全に物を運ぶ上で絶対に欠かせません。どんなに効率的な積み方をしても、その積み方が荷崩れを引き起こす可能性があるなら、その方法は適切ではありません。常に、フォークリフトでの搬送時やトラックでの輸送時に荷物が崩れることなく、安全に運べるかどうかを考慮しながらパレタイズを行うべきでしょう。


適切なパレットパターンを選択

サイズ、重量、ダンボール素材などが同一種類の荷物を多数積む際には、先に説明したパレットパターンの選択が重要です。適切なパターンを選んで、荷物を密に配置し、安定して積み上げることが基本となります。


「重さ・硬さ」を基準に積む

異なる種類の荷物を一つのパレットに積むのは、物流の現場でよくあることです。こうした状況では、「重さ・硬さ」を基準に積み方を考えることが大切です。一般的には、より重くて硬い物品をパレットの下部に配置し、軽くて柔らかい物品は上部に積むようにします。軽いものや柔らかいものを底に置くと、上に積まれた荷物の重みで潰れるリスクがあり、結果として荷崩れの原因となり得ます。


フィルムで包む

異なる種類の荷物を一緒に積む際には、荷物全体をフィルムでしっかりと包むことを推奨します。このフィルム包装によって荷物は固定され、側面からの圧力に対しても倒れにくくなります。


「重し」を最後に積む

荷物を積む際は、重くて硬い物品を基礎として積み上げ、最後に「重し」として、中程度の重さの物品を一番上に載せます。これにより、上から軽い荷物を圧迫し、安定させる「重し」として機能し、荷崩れを防ぐ効果があります。


オーバーハングに注意する

オーバーハングとは、荷物がパレットの端からはみ出している状態のことです。オーバーハングが発生すると、荷物のもっとも頑丈な角部分がパレットの支えを受けられず、重さによって潰れるリスクが生じます。下部の荷物が潰れると、それが原因となって全体のバランスが崩れ、結果的に荷崩れを招く可能性があります。


パレタイズの注意点

パレタイズには多くのメリットがありますが、以下の点に注意する必要があります。

積載重量とバランス

パレットに積載する重量が適切であること、また製品がバランスよく積み上げられていることを確認します。過剰な重量や不均等な積み上げは、パレットの破損や製品の落下を引き起こす可能性があります


製品の形状とサイズ

製品の形状やサイズに応じた適切な積み方を選択することが重要です。不適切な積み方は、製品の変形や損傷を招くことがあります。


パレットの状態

使用するパレットが損傷していないこと、清潔であることを確認します。破損したパレットは、積載中の製品の安定性を損なう原因となります。


安全対策

手作業でパレタイズを行う場合、作業者の安全に配慮することが不可欠です。重い製品を持ち上げる際には、適切な持ち上げ方を指導し、腰や背中の負担を軽減するための装備を提供します。

機械のメンテナンス

自動パレタイザーを使用する場合、定期的なメンテナンスが必要です。故障や不具合を防ぐために、日常点検や定期的な保守を行い、機械の性能を維持します。


まとめ

パレタイズとは?

パレタイズは、パレットを使用して物品を積み重ねていくことを指します。


パレタイズのロボット化

近年ではパレタイズのロボット技術の導入により、作業の効率化と労働負荷の軽減、人手不足への対応を図る企業が増えています。


パレタイズの積み方の種類(パレットパターン)

①ブロック積み(平積み・棒積み)

②交互列積み(インターロック積み)

③レンガ積み

④スプリット積み

⑤ピンホール積み(風車形積み付け)

⑥ダブルピンホール積み


パレタイズの実施ポイント

・荷崩れを防ぐ

・適切なパレットパターンを選択

・「重さ・硬さ」を基準に積む

・フィルムで包む

・「重し」を最後に積む

・オーバーハングに注意する


パレタイズの注意点

パレタイズは、食品工場における効率的な製品の輸送と保管を実現するための重要なプロセスです。適切な積載方法や安全対策を講じることで、作業効率の向上と製品の品質保持を両立させることができます。工場の規模や製品の特性に応じた最適なパレタイズ手法を導入し、運用していくことが求められます。


この記事では、パレタイズとは何か、パレタイズの積み方の種類、ポイント、扱う上での注意点について解説してきました。パレタイズを理解し、適切に実践することで、食品工場を含むあらゆる製造業界での物流効率と安全性を向上させることができるでしょう。


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