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日本の主食!ご飯でもパンでもなく、「麺」ができるまでコラム



日本では、ラーメンをはじめ、うどんやそば、パスタなどさまざまな種類の麺料理が日々の食卓を彩っています。今回は、日本国民に親しまれている「ラーメンの麺」がどのような工程を経て製造されているのかを詳しく解説します。製麺の工程を知ることで、普段食べているラーメンに新たな発見があるかもしれません!

今回はそんな麺についてご案内します。

配合工程 

ラーメンの麺作りは、原料を正確な比率で配合する「配合工程」から始まります。この工程では、麺の風味や食感を左右する重要な成分が混ぜ合わされます。

美味しさの基本を作る

原料水

まずは、純粋でクリアな水が使用されます。水の温度や硬度も麺の食感に影響するため、ここで使われる水は特に品質管理が徹底されています。

塩分を加えることで麺の味わいが引き立ち、独特のコシが生まれます。塩の量もバランスを見て調整されます。

かん水

ラーメンに特有の黄色い色味やコシを生む成分である「かん水(炭酸ナトリウム等のアルカリ性物質)」が加わります。このかん水が麺の弾力を生み出し、他の麺と一線を画するラーメン独特の歯応えを生み出す重要な要素となっています。


こうして、最適な配合が完了すると次の工程に移行します。

ミキシング工程 

次に、ミキサーを使って小麦粉や液体成分を混ぜ合わせる「ミキシング工程」に入ります。

原料の融合と真空混合

主原料の投入

小麦粉や先ほど配合した液体材料をミキサーへ投入し、均一に混ぜ合わせます。ここで小麦粉の特性が重要で、麺に弾力を与える「グルテン」が生成され、しっかりした麺の骨格が生まれます。

真空状態での混合

混ぜ合わせの際に真空状態を作り出すことで、空気を抜きながら均等に混ぜることができます。真空状態にすることにより、原料同士がしっかりと密着し、安定した食感を実現できるのです。


混ぜ終わった材料はそぼろ状に仕上がり、次の工程でしっかりと圧延していく準備が整います。

圧延工程

圧延工程では、そぼろ状の生地を帯状に整形し、何度も圧力をかけて伸ばしていくことで、しなやかな麺の骨格が形成されます。

麺の骨格を作り出す

帯状への成形

そぼろ状の生地を圧延機で伸ばして帯状にします。この過程ではグルテンがしっかりと絡み合い、弾力ある麺に仕上げるためのベースが作られます。

圧延と発酵

一度圧延して成形した生地を数時間発酵させることで、風味と食感が一層引き立ちます。この工程で生まれる発酵の風味は、ラーメンの奥深い味わいを作る要因の一つです。

繰り返し圧延

発酵後、再度圧延を繰り返します。この過程を急激に行うと、麺が切れやすくなり、歯応えが失われるため、職人の技術が試されます。


圧延によって厚さと均一性を調整しながら、ラーメン特有のもちもちとした食感が作り出されていきます。


麺成形工程

ここからは麺の形を整える「成型工程」に入ります。ラーメンの麺は、太さや形状が様々で、スープに合うように適切なサイズにカットされます。

麺の形状を整える

太さ調節

ラーメンの麺は、太麺、中細麺、細麺など様々な太さがあり、それぞれのスープや調理方法に合ったものが選ばれます。例えば、豚骨スープには細麺が使われ、醤油ベースのラーメンには中細麺が適しています。

でんぷんの添加

麺同士がくっつかないようにでんぷんをまぶします。でんぷんは、麺が一度乾燥する際の粘着を防ぐ効果があり、麺の風味を損なわずに保存性を高める働きもあります。


形や太さを調整し、しっかりとでんぷんをまぶした麺は、次の工程に進みます。

包装工程

最終工程である「包装工程」では、完成した麺を適切な形で包装し、商品として世に送り出します。

商品として完成

個包装の処理

一人分の量に小分けにされた麺は、まず個包装が行われます。これにより、使いやすさと保存性が向上し、家庭でも手軽にラーメンを楽しむことができます。

製品化

最後に、個包装された麺が大袋や箱に詰められ、工場出荷の準備が整います。こうして、私たちの手元に届く「ラーメンの麺」が完成するのです。


保存と流通

ラーメンの麺は、工場で製造された後も、できるだけ新鮮な状態で消費者の手に届くよう、保存や流通の段階でも工夫が施されています。特に、賞味期限が長い乾燥麺やインスタント麺、短期消費向けの生麺では、保存方法や流通の方法が異なります。

新鮮な状態で届ける工夫

冷凍保存

生麺や半生麺の場合、冷凍保存が多く利用されています。急速冷凍技術を用いることで、麺の食感や風味が劣化しにくくなり、家庭でも本格的な麺の味を楽しむことができます。

乾燥技術

インスタント麺などは、油で揚げたり乾燥させることで長期保存が可能になっています。揚げた麺はフリーズドライ方式で保存性が向上し、保存性を保ちつつ調理の際にはスープが麺にしっかり吸収されます。

パッケージの工夫

特に最近では、ラーメンのパッケージに環境に配慮した素材が使われることが増えており、サステナビリティの観点からも注目されています。例えば、リサイクル可能な素材や、酸素透過を防ぐ素材を使用することで、より新鮮で環境に優しい商品が開発されています。

ラーメン製造の最新技術

近年、ラーメンの製造過程には最新技術が取り入れられており、生産効率や品質管理の向上が図られています。特に、IoT(モノのインターネット)や自動化技術の導入により、製造ラインの見える化やトラブル対応が容易になっています。

自動化とIoT

自動化技術

ラーメンの麺作りの一部工程は、最新のロボット技術を活用した自動化が進んでいます。特に、成型工程や包装工程ではロボットが効率的に作業を行い、安定した品質を維持しながら大量生産が可能です。

IoTによるモニタリング

製造ラインにIoTセンサーが設置され、温度や湿度、麺の発酵状態などがリアルタイムでモニタリングされます。異常が発生した場合は即時に対応できるため、品質の安定に寄与しています。

麺の種類ごとに¥の製造工程の違い

ラーメンの麺と一口に言っても、製造工程はさまざまです。スープや調理法によって適した麺が選ばれるため、各種ラーメン麺の特徴を踏まえた製造方法があります。

ちぢれ麺

スープが絡みやすいちぢれ麺は、圧延工程の後に特殊な成型技術を使用して、麺にねじれを加えています。ちぢれ麺は、主に醤油や味噌ベースのラーメンに使用され、食感や風味を高める効果があります。

ストレート麺

豚骨ラーメンなどでよく見られる細くまっすぐなストレート麺は、つるりとした食感が特徴です。発酵の際の調整が難しく、高い技術が求められます。

まとめ

ラーメンの麺は、配合からミキシング、圧延、成型、包装といったいくつもの工程を丁寧に経て作られています。各工程で細やかな調整と工夫が施され、小麦粉の塊が風味豊かで食感に優れた麺へと変わります。製造過程を知ると、普段食べているラーメンにも、作り手の技術や情熱が込められていることがわかります。また、現代の麺製造では衛生管理や環境への配慮、最新技術の活用により、安全で高品質な麺が生産されています。



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