KRCニーダ
KRCニーダは、食品分野をはじめ、さまざまな業界で活躍する二軸連続式の混練装置です。
この装置は原料を連続的に混練・混合することができるため、生産性の向上に貢献します。また、バッチ式では対応が難しい高粘度の原料処理にも優れた性能を発揮します。
KRCニーダの大きな特長として、以下の2点が挙げられます。
① 分解・洗浄がしやすい構造
胴体が上下に開閉できる設計になっているため、装置の内部を簡単に洗浄できます。
② 軸のたわみを抑える設計
軸を両端で支えることで、羽根と胴体の接触を最小限に抑え、金属片の混入リスクを大幅に低減します。
こうした特長から、KRCニーダは食品業界でも高い評価を得ています。
さらに、この装置は完全オーダーメイドで製作されるため、原料が触れる部分の材質なども、お客様のニーズに合わせてカスタマイズ可能です。事前テストを通じて混練や撹拌が可能かを確認し、最適な装置設計いたします。
KRCニーダ 二軸連続式混練機・反応機
化学工業分野を中心に様々な業界の
連続混練・反応工程で活躍する
二軸連続式混練機
KRCニーダは二軸連続式混練機として、1300台以上の納入実績を有し、化学分野を始め、食品、電子材料等幅広い業界でご採用頂いております。二軸押出機(エクストルーダ)と比較して、L/Dが短く、動力が小さくても同等の混練性能が得られるため、省スペース・省エネルギーによる製造プロセスの合理化、低コスト化に貢献しております。
また、用途に応じて運転条件を変えることで、混練のみならず、分散・溶融・溶解・重合・中和・乳化・結晶化・粉砕・解砕・冷却など、幅広い用途で活躍しております。
特長
短いL/Dの中で抜群の混練性能
パドルの回転に伴う圧縮・引き延ばし作用と、小さなクリアランスでの剪断作用で混練・分散効果を高めます。
容易な分解・洗浄
胴体は上下分割構造を採用し、エクストルーダと比較して短い時間で分解・洗浄が行えます。
組み合わせ自由なパドル構成
スクリュ・パドルは組み合わせによって混練度合の変更が可能です。お客様ご希望の運転条件に調整が可能である為、幅広い用途に対応することができます。
優れたセルフワイピング性
一対のパドルは常に一方の先端が他方を擦る様に回転し、付着性のある原料もスムーズに前方へ送られます。
金属接触が起こらない両軸受構造
両軸受構造により主軸のたわみを抑え、パドルと胴体内面を接触させることなく、小さなクリアランスを保持しつづけるため、金属コンタミの発生がありません。
バッチニーダ・加圧ニーダ/混合・混練機
クリモトバッチニーダは、平行に取付けた2本の羽根で混練を行う双腕型ニーダ一形式です。
羽根には、Σ型・Z型・フィッシュテール型などがあります。
羽根は原料が付着しにくい形状で、羽根内部に熱媒体を貫流させることも可能です。
製品の排出には、胴体底部のロータリディスチャージバルブ(特許取得)にて排出量を任意に調節できます。
また、胴体上部に加圧カバーを取付け原料を圧縮することで、混練性をUPさせることが可能です。
◆特長
・2本の羽根同士がオーバーラップする構造
オーバーラップ構造により、練り込み効果を促進します。
・粒子及びピッチが均一に分布
圧縮・剪断・分散・混練作用により効率的な混練が出来ます。
・効率の良い加熱・冷却
胴体ジャケットに加え翼内部にも媒体を流すことが出来ます。
・ディスチャージバルブの採用
傾動式に比べ排出時の粉塵を抑えられます。
クロスジェットミル/気流式微粉砕機
金属コンタミレス仕様や精緻な粒度コントロールが可能な気流式微粉砕機
クロスジェットミルは粉砕ノズルから噴出する高速ジェット気流および、粒子同士の衝突により微粉砕される機構です。
微粉砕された粒子は上部のシャープカットセパレータで分級されます。
◆特長
・製品粒径:シングルミクロンレベルの微粉砕が可能
高速ジェット気流による粉砕と粒子同士の衝突効果及び分級機能により、製品粒径:シングルミクロンレベルの微粉砕が可能です。
・シャープな粒度分布
上部にマウントされたシャープカットセパレータは製品側への粗粉の飛込みがほとんど無いため、シャープな粒度分布が得られます。
・金属コンタミレス仕様が可能
粉砕ノズル・分級ロータにセラミックスを採用しているほか、粉砕室・微粉排出部・原料投入部などもセラミックスライニング、
ウレタンライニング等の各種コーティングにより、金属コンタミレス対応が可能です。
・不活性ガス雰囲気での粉砕が可能
不活性ガスをミル内へ供給して、設備内を正圧で循環させることにより、酸化や吸湿、爆発防止を要する原料の粉砕に対応いたします。
・安定的な運転が可能
ロードセルによる供給量制御など、システム全体の制御が充実しており、安定運転と無人操業が可能です。
・GMP対応が可能
コンタミの混入しにくい粉砕機構と分解清掃しやすい機械構造及び、操作因子がシンプルなため、GMP対応にも実績を有します。
◆用途
・金属シリコン[Si]、一酸化ケイ素[SiO]、チタン[Ti] 系酸化物、ニッケル[Ni]、コバルト[Co]、マンガン[Mn]、リチウム[Li]などの電池材料
・アルミナ(酸化アルミニウム[Al₂O₃])、ジルコニア(酸化ジルコニウム(IV)[ZrO₂])、シリカ(二酸化ケイ素[SiO₂])、酸化セリウム(IV)[CeO₂]、
ネオジム[Nd]、窒化アルミ[AlN]、ダイヤモンド粉、活性炭などの無機材料
・フィラーなどの樹脂コンパウンド関連材料
・製剤(イブプロフェン、セルロース)、漢方薬、食品(健康食品、固形油脂、食品添加物)、化粧品
・2次凝集体の解砕・分級
ポケットジェット 小型気流式微粉砕機
ポケットジェット、ポケットジェットJr.は新素材の開発・研究現場において必要とされる少量・極少量サンプル作成に対応した、
流動層式の高性能はそのままに、コンタミレス・分解洗浄性に優れた高機能小型ジェットミルです。
◆特長
・クロスジェットミルの高機能性はそのままに超小型化
実機設備であるクロスジェットミルの高機能性を損なうことなく小型化しているため、新素材開発・研究用途での使用に適しています。
・少量・極少量サンプルに対応
原料が少量・極少量しかなくても粉砕・分級性能の低下が無いので、高価な原料処理に適しています。
・分解・清掃・組立が容易
分解・清掃・組立が容易な構造になっているため、品種切替が短時間で行えます。
・設置スペースがコンパクト
ミル本体と供給機、バグフィルタなどの付帯設備をまとめてユニット化しているため、設置スペースがコンパクトになっており、
グローブボックスやドラフトチャンバー内において運転が可能です。
付着性原料特化型流動層式ジェットミル
付着性原料に特化した新構造の流動層式ジェットミルを開発しました(特許取得済み)。
機内への付着が問題となる原料を効率よく粉砕することが可能です。
特長
・付着性が高い原料の粉砕効率を改善
粉砕ノズルを機器内部に均等に配置し、原料の流動性を向上させることで、効率良く粉砕することが可能です。
・機内での原料付着を低減
従来の流動層式ジェットミルと比較し、装置内のデッドスペースが小さいため、原料付着が低減出来ます。
・グラムレベルの粉砕が可能(超小型実験機H20)
H20型実験機は装置サイズがコンパクトなため、数g/1バッチでの粉砕が可能です。
・シャープな粒度分布
機内に内蔵した分級機によりシャープな粒度分布を有する製品が得られます。
・GMP対応も可能
コンタミが混入しにくい粉砕機構と分解清掃しやすい機械構造であることより、GMP対応にも実績を有します。
シャープカットセパレータ/微粉分級機
シャープで安定的な粒度分布が得られる微粉分級機
シャープカットセパレータは特殊円筒状籠型の分級ロータを高速回転させてできる遠心力と、吸引空気の向心力のバランスで
微粉を分級する遠心式気流分級機です。
◆特長
・シャープな粒度分布
特殊設計された分級ロータとシール構造により、微粉側への粗粉の飛込みがほとんど無いため、
シャープな粒度分布が得られます。
・分級点の調整が容易
分級ロータの回転数と処理風量により容易に分級点の調整が可能です。
・耐摩耗性に優れ、金属コンタミレス仕様も可能
分級ロータは耐摩耗性に優れたセラミックス一体成形品を採用しています。
また微粉排出部やその他の部分においてもセラミックスライナ、コーティングなどにより、金属コンタミレス仕様が可能です。
・清掃が容易
構造がシンプルで分解性に優れているため、品種切替時の清掃が容易です。
CDドライヤ/二軸間接加熱乾燥機
本機は二軸の特殊中空扇型カットディスク及び、ケーシングのジャケットから伝熱によって処理物を乾燥させる二軸攪拌型 間接加熱乾燥機です。
◆特長
・装置がコンパクト
単位容積当りの伝熱面積が大きいため、装置がコンパクトになります。
・熱効率が高い
特殊構造ディスクの攪拌効果と高い充満率(85~90%)により、高い熱効率を得ることができます。
・システム全体のコストが低い
キャリアガス量が少ないため、排ガス設備等が小さくなり、システム全体のコストが低くなります。
・様々な乾燥形態に対応
不活性ガス循環システム、1台での乾燥・冷却運転、減圧運転等、様々な乾燥形態に対応しています。
・多様な熱媒体・冷媒の使用が可能
乾燥温度に応じて熱媒油、蒸気、温水、工業用水、各種冷媒等を使用することができます。
異速型SCプロセッサ/異速二軸連続式 間接加熱乾燥・冷却装置
異速型SCプロセッサは、付着性や粘性の高い液状・スラリー状の樹脂溶液等からの脱溶剤・脱水処理に適した
二軸連続式セルフワイピング型間接加熱乾燥・冷却装置です。
◆特長
・コンパクトで大きな伝熱面積を保有
中空型スクリュ構造により、胴体壁面ジャケット部に加えスクリュ軸及びスクリュフライト部も伝熱部となり、
コンパクトな装置サイズでも、大きな伝熱面積を有しています。
・セルフワイピング型スクリュによる安定運転が可能
減圧運転が可能であり、高沸点溶剤も効率良く乾燥・濃縮することができます。
また、機内上部(スクリュ上部)が空間になっており、脱揮に最適な構造になっています。
・相変化する原料でも連続処理が可能
二軸のスクリュにより、相変化(液・ペースト・固体)を伴う原料でも連続処理が可能です。
・様々な製品形状へ幅広く対応可能
排出口に様々な排出オプションを取り付けることが出来るため、粉体回収やストランド+ペレット化回収など、様々な製品形状に対応が可能です。