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洗うだけじゃない!異物混入対策にも大きな役割を果たしている装置!

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今回は「洗浄装置」の解説です!
食品製造工場で様々な作業工程があるなかの一つとして今回は【原料処理工程】から設備の解説。

原料処理工程では原料の種類、状態、処理量に合わせて仕様もサイズも大きく異なります。

今回は製造工程の中でも最上流工程に位置する原料処理の洗浄工程について。

洗浄装置はただ単に原料を洗う用途だけではありません。原料由来の異物、臭い、混入物の分離など

様々な役割を担っています。


洗浄装置とは
シャワーやバブリングなどの水流を利用して食材、製品の異物除去をするために用いられる装置です。

異物除去以外にも品温を下げて後工程での加工を行いやすくするため、原料の残留農薬を基準値以下にさせるためなどの用途で洗浄装置を活用します。異物除去の対象として主に、虫、毛髪、動物毛、貝殻片、食材のヌメリなどを除去します。洗浄する食材は様々で、葉物野菜、根菜類、果物、食肉、水産物など幅広く洗浄可能です。

洗浄後の品質保護のために食材や製品の特性によって水に浮く、沈む、洗浄薬剤の仕様有無などを考慮必要があります。

洗浄装置の種類、原理、使用用途について
・洗浄装置の種類
洗浄物の種類にあわせた製品仕様があります。
洗浄槽内で浮くもの(葉物野菜や果物等)を洗浄する際は、上段ノズルと搬送コンベアで洗浄します。
上段ノズルで製品に水流を当て沈ませる形で搬送コンベアで搬送していきます。
洗浄槽内で沈むもの(根菜類・食肉・水産物等)を洗浄する際は下段ノズル、と搬送コンベア、搬出コンベア、ブロアを使用して洗浄します。下段ノズルで沈んでいる製品に水流を当てながら搬送コンベアで搬送していきます。
製品が沈んでいる状態なので傾斜のついた搬出コンベアで水中から取出し、ブロアで排出していきます。

・洗浄装置の洗浄方法、原理
製品投入口から洗浄装置内に送り出された食材に対して、噴射された水流やバブリングを当てて異物を除去していきます。除去した異物の再付着を防ぐために、洗浄装置内の要所要所で回収を行います。比重の軽い異物は、水面を流れていくため水面のキャッチャーにより回収します。比重の重い異物については、装置内底面に沈殿することになりますので底面に傾斜をつけて排水時に異物も同時に排出します。

・洗浄装置の付帯設備
洗浄装置を循環させる水を冷水にすることにより、食材の鮮度保持にも繋がります。
葉物野菜などの比較的軟らかい野菜は、常温水よりも10度以下の冷水を使用することにより鮮度が保持し続けます。
季節により使用する水の温度が変わると、後工程の加工手間、品質のバラツキにも繋がりますので安定した水温の洗浄水を使用することにより、原料の歩留まり向上にも貢献します。
機械の連結によって、洗浄・異物除去・殺菌・すすぎのライン化も可能です。

洗浄装置の選定ポイント、導入時の確認ポイントについて
洗浄装置の選定ポイントについて
・洗浄する食材に対応した製品仕様か
食材や製品の特性(浮き沈み、付着可能性のある異物、除去したい異物、食材の硬さ、重量)によって装置仕様が大きく変わります。製品の破損や歩留まり率に影響するため事前に確認が必要です。

・処理能力(供給量)はどれだけあれば十分か
前後の工程で製品滞留が発生しないか、後工程への供給量不足にならないかを考慮して処理能力を確認します。 

・ライン化する計画があるか
洗浄装置単体で設置するか、インライン式で洗浄を行うかにより装置配置レイアウト、作業動線がかわるため将来的な構想を見据えて設置場所やスペースの利用方法を検討する必要があります。

・使用水量、排水量は許容範囲内か
水道水、上水の使用量や排水量は管轄される地方や自治体によってルールを設けている場合があります。
条例やルールに従わなければ追徴金や罰則規定がある地域もありますので事前に確認が必要です。


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