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FOODTOWNの一日一報 No,5 食品機械、設備解説

商品検索をする前にどんな生産設備なのか、どんな用途?、どれくらい費用かかる?
そんな情報を食品製造現場の専門家が解説します!自社での導入も検討してみては?

FOODTOWNでは一日一善ならぬ、一日一報と題して食品に関連する情報を発信していきます!

食品工場や製造現場の課題解決に繋がる情報、展示会やセミナー情報、すき間時間に読みたい情報など

お届けしていきますので、FOODTOWNに毎日アクセスしてくださいネ!!

第5回目は製造現場で活躍する生産設備の紹介です。
自社、自工程に導入していない生産設備のことも知れば、今悩んでいる課題解決に使えるかも!?

今回解説する設備は「製品倉庫ラックシステム」です!


①製品倉庫ラックシステムとは?
製品倉庫ラックシステムとは、生産途中の仕掛品や出荷前の完成製品保管庫の保管効率向上、
入出庫やピッキングの合理化などロジスティクス業務全般をカバーするシステムの事です。

一般的には倉庫における床面積のうち、実際に保管に使う棚の面積は約60%程度と言われています。
極力通路として使用する面積を減らし、高層マンションのようにタテの空間を有効に使う事が保管効率向上に繋がります。

また、製品ピッキングシステム、自動搬送ロボット、倉庫管理システムなどと組み合わせる事で、
倉庫業務の自動化、作業工数の大幅な減少にも繋がります。製品倉庫ラックシステムの種類、導入ポイント、おおよその価格について解説します。

②製品倉庫ラックシステムの種類、原理、使用用途について
製品倉庫ラックシステムの仕様、種類について
・バケット型自動倉庫
バケット型自動倉庫は小型バケットに保管するタイプの自動倉庫です。
不定形なアイテムを保管する際に向きます。

・パレット型自動倉庫
パレット型自動倉庫はパレット単位で保管するタイプの自動倉庫です。
高さ方向を有効活用できる点に大きなメリットがあり、建物との一体型や既存倉庫への設置も可能で、
自動搬送ロボットとの組み合わせも実現できます。

・フリーサイズ型自動倉庫
フリーサイズ型自動倉庫はアイテムの大きさ、重量に囚われない柔軟性が特徴です。
コンテナ、段ボール、トレイなどの形態にも囚われない為、商品種類が多い場合や、
特殊な商品を取り扱う場合に向いています。

・移動棚型自動倉庫
移動棚型自動倉庫は棚そのものが移動する形式の自動倉庫です。
密集保管を可能にするので、庫内スペースを最大限に有効活用し、保管効率やピッキング効率を向上させます。

・縦型回転式自動倉庫
縦型回転式自動倉庫は縦方向に回転する自動倉庫(ロータリーストッカー)です。
縦方向に回転するので、天井空間のデッドスペースを有効活用できるほか、ピッキング作業の効率化が可能になるほか、
商品の取り出しが常に同じ高さから行えるため、積み替えや移動といった作業を削減する事が出来ます。

・冷凍(冷蔵)対応型自動倉庫
冷凍(冷蔵)対応型自動倉庫は、アイテムにとって適切な温度管理を実現する自動倉庫です。
外気と遮断する事によるエネルギー効率向上と共に、温度管理は品質管理の面でも非常に重要で
冷凍、冷蔵といった低温物流には欠かせないシステムです。

③製品倉庫ラックシステムの選定ポイント、導入時の確認ポイントについて
・製品倉庫ラックシステムの選定ポイント
現状の課題によって実現させる内容、選定する機器は変わります。
また、業務全体のどの部分を機械化、自動化すべきなのかによっても選定機種は異なります。
機種選定のポイントとして、保管したい製品の形状、サイズ、重量を確認します。
既存の倉庫へラックを構築するか、製品保管倉庫を新設するかにもよって選定可能な機種やタイプも変わります。

・製品倉庫ラックシステム導入時のポイント
製品倉庫ラックシステムの導入において最も重要なポイントはなんといっても費用対効果です。
どんな種類のシステムをどの規模で導入するかにより初期の設備投資は変わりますが、
どのシステムでも相応のコストがかかります。
現状の業務の見直しや将来構想を含め、課題に対してどの程度費用対効果があるのかを必ず試算しましょう。

④製品倉庫ラックシステム導入後のトラブル事例と事前対策ポイントについて
トラブル事例
生産仕掛製品をラックシステムに保管しているが、製品をパレットに無造作に積載していた。
保管するために自動ラックシステム内を搬送中に荷崩れして製品破損によるロスが発生した。

原因①
仕掛品は段ボール完成品のように積み付けがバランスよくできないため、バランスが悪く荷崩れしやすい。
原因②
荷崩れは製品ロスが発生するだけでなく、製品の高所からの落下による労災の発生リスクがあるなど
安全教育が十分に行われていないために、荷崩れ落下防止対応を行っていない。

対策①
無造作に積載して保管する製品については、専用の枠付きパレットを用意するなど荷崩れ防止を図る。
対策②
重量物の高所保管など労働災害につながる設備の安全教育を全員に行い作業従事する仕組みを作る。

⑤製品倉庫ラックシステム価格について
製品倉庫ラックシステムは保管したい製品と保管する場所、保管枚数や周辺装置をどの範囲まで
自動化するかによってラックシステムの種類、仕様、スペックが大きく変わります。

⑤ラックシステムの仮想定での参考価格 
ラック高さ7m級
入出庫用クレーン1台設置 パレット保管枚数140パレット 約1800~2000万円
ラック高さ15m級
入出庫用クレーン3台設置 パレット保管枚数1600パレット 約1.2~1.5億円
ラック高さ20m級
入出庫用クレーン5台設置 パレット保管枚数3600パレット 約2.5~3.0億円

FOODTOWNでは様々な食品工場、製造現場の課題解決のサポートを一気通貫で行っています。

ヒアリングシートに自社の課題を入力することから全てがスタートします。
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それぞれ抱えている課題は千差万別、FOODTOWNの自動化アドバイザーは食品業界の課題解決の
プロフェッショナルとして課題解決まで伴走していきます!!

「自動化」が実現すれば、ハッピーになる人が増え、食品業界は必ずもっとよくなります。
そのためにFOODTOWNは、今後も大いに邁進していきたいと思います。

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