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FOODTOWNの一日一報 No,7 食品機械、設備解説

商品検索をする前にどんな生産設備なのか、どんな用途?、どれくらい費用かかる?
そんな情報を食品製造現場の専門家が解説します!自社での導入も検討してみては?

FOODTOWNでは一日一善ならぬ、一日一報と題して食品に関連する情報を発信していきます!

食品工場や製造現場の課題解決に繋がる情報、展示会やセミナー情報、すき間時間に読みたい情報など

お届けしていきますので、FOODTOWNに毎日アクセスしてくださいネ!!

第7回目は製造現場で活躍する生産設備の紹介です。
自社、自工程に導入していない生産設備のことも知れば、今悩んでいる課題解決に使えるかも!?

今回解説する設備は「RFIDシステム」です!
①RFIDシステムとは?
RFIDとは(Radio Frequency Identification)の頭文字からきており、無線通信を用いてID情報などを
記録した専用タグと非接触による情報のやり取りを行う技術のことをいいます。

専用タグからデータを読み込み、内容を認識する自動認識技術の一つとして知られています。
ユニクロの無人レジに対応した商品タグをイメージして頂けるとわかりやすいと思います。食品製造現場では、
仕掛品や半製品の一時保管、完成品の出荷管理などで活用されています。

RFIDは以前から使われているバーコードとよく比較されます。
バーコードは数字やアルファベット文字などの情報をバーとスペースの組み合わせで表したものを
バーコードスキャナーの光センサーで読み取る仕組みです。バーコードが持てる情報量はRFIDのタグに比べ少量で、
バーコードスキャナーでの読み取りが必要になります。
それに対し、RFIDは記憶容量が大容量でスキャナーによる読み取りではなく、通信なので多少の障害物が
あっても読み取ることが可能です。

②RFIDの種類、原理、使用用途について
RFIDの原理
専用タグはRFIDタグやICタグ、RFタグとも呼ばれます。専用タグはデータを書き込めるICチップ、アンテナ、
コンデンサなどで構成されており、専用の読み込み装置を使うことで近距離無線通信が行われて情報の
やりとりができる原理になっています。

RFIDの特徴(バーコードとの違い)
①長距離でも読み取りが可能
バーコードは手元でスキャンするのに対し、RFIDは無線通信を行うことにより、数メートル離れた場所でも
読み取ることが可能です。高くて届きにくいタグでも容易に読み取りが可能です。

②複数のタグを一括で読み取りが可能
RFIDはタグを一つ一つ手元で読み取る必要がなく、スキャナをかざすだけで一括で読み取りが可能です。

③梱包箱の外からでも読み取りが可能
上記記載の通り、電波での通信を行うため製品一つ一つにタグをつけている場合でも梱包箱を開けず箱の外から読み取りが可能です。
またバーコードは汚れやかすれにより読み取りができなくなりますが、RFIDは表面が汚れていても読み取りに問題ありません。

RFIDの使用用途について
・原材料保管倉庫の荷受け業務
・仕掛品、半製品(乳製品の発酵工程、チョコレートのエージング工程など)の保管管理
・製品倉庫の出荷管理

③RFID選定ポイント、導入時の確認ポイントについて
RFIDを導入するには、解決したい課題、導入目的を明確にすることが重要です。棚卸作業にどれだけ時間を要しているか、
部品、材料の入出庫管理など業務プロセスを分析し、RFIDを導入することによる効果を判断する必要があります。

RFID導入で得られる効果として、
・作業精度の向上(棚卸数え間違いなど作業ミス対策)
・作業時間の短縮(作業の簡素化により、作業従事時間削減)
・情報集約による業務改善(専用タグに含まれる情報量の増加)
・情報セキュリティレベルの向上

上記効果を得る一方で、既存のバーコードや2次元コードと比較してランニングコストが高くなります。
「どの工程、どの作業をRFIDに置き換えるか」、「管理方法を置き換えた際に人件費、工数の削減効果はどれくらいあるのか」、
「システムを導入した場合、ランニングコストも含め投資回収期間は何年か」というところを検討します。
管理すべてをRFIDに置き換えるというより既存の管理方法と併用しながら効率化を図っていくことが重要です。

④RFID導入後のトラブル事例と事前対策ポイントについて
RFIDシステムの干渉
RFタグが重なっている場合にRFIDの通信が干渉して読み書きができなくなる場合がでます。
複数のアンテナを設置する場合は、アンテナ同士の距離が近いと相互干渉してトラブルに繋がる場合もあります。
アンテナとRFタグの位置関係性、金属など障害物が周辺にある場合に通信性能の低下が発生することもRFIDにはあります。
導入を検討する際は、通信環境の確保、周辺機器へのノイズの発生などを事前に確認いただくことが必要となります。

⑤RFID価格について
導入参考価格として
Excelなどの管理システムツールインストール、初期設定 約20~30万円
RFタグ読み込み用ハンディスキャナ リース約3~5万円/月、購入約20~30万円
製品管理用として製品に貼付けRFタグ 約20~30円/個 × 管理想定個数(ランニングコストとしてかかるもの)
※管理したい拠点数、管理する個数によっても仕様が大きく異なります。
※システム導入場所の通信環境整備のための費用などは含まれていません。


FOODTOWNでは様々な食品工場、製造現場の課題解決のサポートを一気通貫で行っています。

ヒアリングシートに自社の課題を入力することから全てがスタートします。
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それぞれ抱えている課題は千差万別、FOODTOWNの自動化アドバイザーは食品業界の課題解決の
プロフェッショナルとして課題解決まで伴走していきます!!

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そのためにFOODTOWNは、今後も大いに邁進していきたいと思います。

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