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ウェルネス×サステナビリティ これからの食品業界を支える“心と体と地球”にやさしい選択NEWコラム


消費者の価値観が急速に変化するなか、食品業界でも「ウェルネス(心と体の健康)」と「サステナビリティ(持続可能性)」を両立させた取り組みが注目を集めています。健康を意識した商品はすでに広く展開されていますが、近年はそれに“環境への配慮”や“社会的な責任”といった視点が加わり、新たなマーケットが形成されつつあります。

本記事では、今後の食品業界において重要となる「ウェルネス×サステナビリティ」のトレンドを解説し、企業に求められる姿勢と可能性を探ります。

ウェルパ志向とは?

心と体のバランスを大切にするライフスタイル

「ウェルパ」とは、「ウェルネス」と「サステナブル」をかけ合わせた造語であり、Z世代やミレニアル世代を中心に広がっているライフスタイル志向です。単なる栄養バランスの良さやカロリー制限だけでなく、“心の健康”や“生活の心地よさ”、さらには“地球環境との共生”まで視野に入れて食品を選ぶ——。それが現代の消費者の新しい価値判断軸になっています。

たとえば、「自分の体にやさしい」「環境に負担をかけない」「生産者とのフェアな関係が保たれている」といった情報が明示されている商品ほど、購入されやすい傾向が出ています。これは、SNSなどを通じて“共感”を重視する時代背景も関係しています。

食品業界に求められる“新しい責任”

こうしたトレンドに対応するため、食品企業にも新しい責任と選択が求められています。

単なる「健康食品」「オーガニック食品」の提供にとどまらず、以下のような観点が重要視されています。

  • 製造過程での環境負荷を低減しているか
  • 地産地消やフェアトレードなど、社会的な視点を持っているか
  • 再生可能エネルギーの活用や脱プラスチックの取り組みが進んでいるか


すなわち、「何を作るか」だけでなく「どう作るか」が、商品価値を大きく左右する時代なのです。

導入が進む実例と消費者の反応

日本国内外ではすでに、ウェルネスとサステナビリティを両立した商品が数多く登場しています。

植物性プロテイン+環境配慮パッケージ

ある健康志向飲料メーカーでは、豆乳由来のプロテイン飲料において、容器にバイオマスプラスチックを採用。製造時の二酸化炭素排出量を削減したことで、「エコでヘルシー」とSNSで話題となり、若年層を中心に支持を集めました。

発酵食品+地産地消

ある漬物メーカーでは、地域の野菜を活用した腸活食品を展開。原材料の輸送コストとエネルギー消費を抑え、地域経済にも貢献しています。こうした取り組みは、SDGsに対する姿勢としても高く評価されています。

ウェルパ志向はBtoBにも波及中

このトレンドは、一般消費者向け商品にとどまらず、BtoBの業務用食品やOEM製造にも影響を及ぼしています。

飲食店やコンビニなどの事業者が仕入先を選ぶ際、今後は単価や味だけでなく「環境配慮型かどうか」や「製造工場の対応姿勢」も選定基準になりつつあります。
特に、食品製造業では自社ブランドの社会的信頼性を維持するために、こうした背景情報まで確認する動きが強まっています。

そのため、製造プロセスでのCO₂排出量削減やエネルギー効率の見直し、省力化による労働環境改善など、あらゆる側面での持続可能性が、差別化ポイントになるといえるでしょう。

一歩進んだ仕組み例

  • チェックリストの横に「その確認の意義」を記載
  • 「手順ミス→どんなクレームになるか」までの因果関係を共有
  • クレーム事例から逆算した“注意ポイント集”を定期配布

こうした小さな工夫の積み重ねが、「作業者の理解」→「意識向上」→「再発防止」へとつながっていきます。

現場の“気づき”が埋もれていませんか?

意外に見落とされがちなのが、「現場でヒヤリとした経験」や「ちょっとした違和感」の扱いです。

これらは、実はクレームの“予兆”であり、活かせば大きなトラブルを未然に防げます。

よくある課題

「報告するほどではない」とスルーされている

報告しても改善に反映されないため、声が上がらなくなる


FOOD TOWNでもご紹介しているように、ヒヤリハットを簡単に共有できるLINE連携システムや、匿名で投書できる社内フォームなどを導入している企業では、改善提案の質と量が大きく変わっています。

FOOD TOWNで“ウェルパ対応”の工場づくりをサポート

FOOD TOWNでは、ウェルネス×サステナビリティを実現するための設備・サービスを多数掲載・ご紹介しています。

「環境にやさしく、従業員にもやさしい食品製造工場」を目指す企業様向けに、以下のような支援を行っています。

サステナ対応の食品機械を探す

  • 電力効率の高い省エネ型加熱機器
  • 水使用量を削減する自動洗浄システム
  • プラスチック資材削減に向けた包装機器 など

工場内の環境改善ツールの導入支援

  • 衛生・清掃工程の見直しを支える機器
  • 作業者への負担を減らす自動化ソリューション
  • 持続可能な工場運営に向けた省資源・省エネルギー対応 など

今後のトレンドをつかむ!ユーザー交流イベント開催

同業他社の取り組み事例を学べる展示会・セミナーも随時開催中

まとめ

「ウェルネス×サステナビリティ」は、単なる流行ではなく、食品業界がこれから進むべき本質的な方向性です。

消費者は、自分の健康だけでなく、環境や社会に配慮した“やさしい食品”を求めています。そうした期待に応えることは、企業の価値を高めると同時に、長期的な競争力の源にもなります。

これからの食品製造は、「おいしい・安心」に加えて、“つくり方”や“届け方”のストーリーも選ばれる理由になる時代です。

ウェルネスとサステナビリティの視点を、自社の商品開発や現場改善に取り入れていくことが、次代のスタンダードとなるでしょう。

次の一歩を、FOOD TOWNで

FOOD TOWNでは、サステナブルな食品製造・働きやすい現場づくりを支援するために、さまざまな製品・事例・サービスを紹介しています。

「何から始めればいいか分からない」という方も、まずは情報収集からお気軽にご利用ください。

お問合せはこちらまで

Robots Town株式会社

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大阪府大阪市淀川区西中島6丁目6-17 RIC1st.ビル 501号室

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