news

みんな大好きなお菓子ができるまでの食品工場での製造工程【チョコレート】


食品工場や製造現場の課題解決をサポートするFOOD TOWN

食品業界に携わる皆様、日々の製造現場や食品工場での課題の解決に役立つ情報をお届けするため、FOOD TOWNにぜひ毎日アクセスしてください!最新の展示会やセミナー情報、ちょっとしたすき間時間に読んでみてください!

今回はその通りとして、みんなが大好きなお菓子【チョコレート】の製造工程を一気見する企画をご紹介します。チョコレートが消費者の手に届くまでの全過程を一緒に見ていきましょう!

みんな大好きなお菓子ができるまでの食品工場での製造工程【チョコレート】

チョコレートは、甘さと風味で世界中の人々を魅了するお菓子の代表格です。スーパーやコンビニで簡単に手に入るチョコレートですが、その製造には多くの工程があり、食品工場では精密な機械と技術が駆使されています。この記事では、カカオ豆からチョコレートが出来上がるまでの製造工程を詳しく解説します。


カカオ豆の準備

チョコレートは、甘さと風味で世界中の人を魅了するお菓子の代表格です。スーパーやコンビニで手に入る簡単なチョコレートですが、その製造には多くの工程があり、食品工場では精密な機械です。この記事では、カカオ豆からチョコレートが出来上がるまでの製造工程を詳しく解説します。

カカオ豆の輸入と選別

チョコレートの元となるカカオ豆は、主に中南米やアフリカなどの熱帯地域から輸入されます。食品工場では、カカオ豆が到着すると品質管理チームが豆の状態を確認します。異物やカビがないか、品質基準を満たしているかどうかの選別が行われます。この段階で選ばれた高品質なカカオ豆のみが、次の工程へと進みます。

選ばれたカカオ豆は、まず焙煎工程に行きます。焙煎はカカオ豆の風味を引き出す重要な工程です。食品工場では、専用の焙煎機を使用してカカオ豆を一定の温度で焼き上げます。この焙煎温度と時間によってチョコレートの風味が決まります。 ちなみに、長時間焙煎すると苦味が増し、短時間焙煎ではフルーティーな風味が強いです。

カカオ豆の焙煎

選別されたカカオ豆は、まず焙煎工程に進みます。焙煎はカカオ豆の風味を引き出す重要な工程です。食品工場では、専用の焙煎機を使用してカカオ豆を一定の温度で焼き上げます。この焙煎温度と時間によってチョコレートの風味が決まります。たとえば、長時間焙煎すると苦味が増し、短時間焙煎ではフルーティーな風味が強く残ります。


 カカオマスの製造


カカオ豆の破砕と分離

焙煎後、カカオ豆は破砕されて「カカオニブ」と呼ばれる状態にされます。ここでカカオ豆の殻が取り除かれ、カカオの実の部分だけが残ります。このカカオニブはさらに細かくすりつぶされ、「カカオマス」と呼ばれるペースト状の状態になります。このカカオマスが、チョコレートの基本材料です。


ココアバターの抽出

カカオマスを圧搾すると、「ココアバター」と「ココアケーキ」に分離されます。ココアバターはチョコレートのなめらかな食感を生み出すために重要な成分であり、チョコレートの風味や口溶けに大きく影響します。この工程で得られたココアバターは、後の混合工程で使用されます。


混合と精錬

原材料の混合

カカオマス、ココアバター、砂糖、乳化剤、ミルクパウダー(ミルクチョコレートの場合)など、チョコレートの成分を食品工場では正確な配合比率で混合します。工場では大型のミキサーが使用され、均一な混合が行われます。この配合によって、ビター、ミルク、ホワイトなど異なる種類のチョコレートが製造されます。

精錬(コンチング)

混合が完了したら、「コンチング」と呼ばれる精錬工程に入ります。この工程では、チョコレートを数時間から数十時間にわたりかき混ぜ、細かな粒子にしていきます。これによりチョコレートの舌触りが滑らかになり、不要な酸味や苦味が取り除かれます。また、この段階でチョコレートの香りや風味がさらに引き立ちます。


 テンパリングと成形

テンパリング(温度調整)

チョコレートのなめらかな光沢と適度な硬さを得るためには、「テンパリング」と呼ばれる温度調整が必要です。チョコレートを特定の温度で冷やし、再び温めることで、結晶構造を安定させます。この工程を適切に行わないと、チョコレートは口の中でうまく溶けず、外見も白く粉を吹いたようになることがあります。食品工場では専用のテンパリングマシンを使用し、このプロセスを自動化しています。


成形と冷却

テンパリングが完了したチョコレートは、次に成形工程に進みます。チョコレートを型に流し込み、冷却機で固めます。この時点で、板チョコやボンボンショコラ、トリュフなど様々な形に成形することができます。成形されたチョコレートは冷却機内で冷やされ、固まると型から取り出されます。


包装と出荷準備

包装

固まったチョコレートは、次に包装工程へと進みます。食品工場では、自動包装機が使用され、衛生的に素早くチョコレートを包装します。この工程では、バーコードや製造日などの情報が印字され、商品として完成します。高級チョコレートでは、さらに手作業でリボンをかけたり、箱に入れるなど、特別な包装が施されることもあります。


出荷準備

包装されたチョコレートは、品質管理部門で最終チェックを受けます。包装がしっかりと行われているか、異物混入がないか、保存状態が適切かなどを確認し、基準を満たした商品だけが出荷されます。ここで初めて、私たちの手元に届くチョコレートが完成するのです。




食品工場での品質管理と衛生管理

HACCPによる品質管理

チョコレートの製造工程では、品質と衛生管理が非常に重要です。多くの食品工場では、HACCP(ハサップ)という国際的な食品安全管理システムを導入し、製造工程の各段階でリスクを管理しています。特に、チョコレートはカカオ豆や砂糖などの原材料が多国間をまたぐため、異物混入やアレルゲン管理が非常に厳密に行われます。


従業員の衛生管理

さらに、チョコレート工場では従業員の衛生管理も徹底されています。工場に入る前には手洗いや消毒、作業服の着用などが義務付けられ、作業場には常に衛生的な環境が保たれています。また、チョコレートの温度管理も厳重で、特に高温多湿な環境ではチョコレートが溶けないように注意が払われます。

まとめ

チョコレートが私たちの手元に届くまでには、カカオ豆の収穫から包装まで、多くの工程を経て製造されています。食品工場では、最新の技術と厳しい品質管理を駆使して、安全で美味しいチョコレートが日々生産されています。次回チョコレートを手に取る際には、その背後にある工程に思いを馳せると、より一層美味しく感じられるかもしれません。


FOOD TOWNでは他にも様々な食品業界に特化した内容を随時更新中です!

まずは下記から無料会員登録をお願いします!


今後もFOOD TOWNをよろしくお願いいたします。

お問い合わせは下記までお願いいたします。

FOODTOWN担当

E-mail:info@food-town.jp

TEL:06-4703-3098

FOOD TOWNサイトURL:https://food-town.jp/


関連リンク・資料