FOODTOWNアドバイザー

給袋包装装置徹底解説!

給袋包装装置とは?

給袋包装機とは、あらかじめ成形されたパウチを包装機の袋供給レール部分に供給し、包装機内で製品の充填密封シールを行うだけでなく、賞味期限や製造番号の印字捺印、印字検査まで可能な設備です。

お菓子で採用されているチャックシール(ジッパー)付きのパウチや、冷凍可能な飲料、詰め替え用シャンプーで良くみられるスパウト付きのパウチなど幅広く採用されています。
対象製品もドライ製品だけでなく、ウェット用、スパウト袋用と多様な包材、製品に対応可能な設備です。
給袋包装機の種類、包装原理、選定ポイント、トラブル事例を解説していきます。

  • 給袋包装機の種類、原理、使用用途について

    給袋包装機の動作原理
    給袋包装機は包装する製品や包装する袋のタイプによってオプション機能はあるものの基本的には以下の動作工程を経て包装されていく流れの設備です。

    ①包材供給:予め成形された包材を給袋レールに供給します。

    ②給袋工程:給袋レールに供給された包材を1枚ずつ取り出し、包材を搬送するアームに供給します。

    ③印字工程:賞味期限を印字します。(印字捺印装置はインクジェットプリンターが多く採用、別ページで解説有)

    ④検査工程:前工程で捺印した賞味期限印字の文字欠け、文字かすれの異常がないか画像検査します。

    ⑤袋開口工程:製品を充填する袋の開口を行います。袋タイプによってチャックシール、底面マチ部分の開口も行います。

    ⑥充填工程:別工程にて計量された製品を充填します。(計量方法はコンピュータスケールやマス計量等複数あります)

    ⑦均し工程:包材搬送アームを左右に揺らす、包材底面をタッピングして充填された製品を袋内で均します。

    ⑧脱気工程:袋内に入っている余分な空気を脱気します。脱気することで包材シワがなくなりシールを綺麗にします。

    ⑨シール工程:袋上部をヒートシールして接着します。シール温度は包材材質によって異なります。

    ⑩冷却工程:ヒートシールで接着後、シール面シワのばしのため冷却を行い、次工程へ送り出します。

    給袋包装機の使用用途
    ドライ製品:お菓子、シリアル、ふりかけ、冷凍食品、ペットフードなど
    ウェット製品:レトルト食品、ソース、液体洗剤など
    真空包装製品:総菜、漬物、つくだ煮、肉加工品など
    スパウト袋製品:液体洗剤、ゼリー飲料、冷凍可能清涼飲料、調味ソースなど

  • 給袋包装機価格について

    給袋包装機本体参考価格で約1500万円~2500万円となります。
    上記の通り、供給する袋の仕様や材質でステンレス仕様、フェニックス塗装仕様、印字検査、嚙み込み検査などのオプションにより価格は変動します。
    その他、設備搬送費用、設置工事費用が別途必要になります。

  • 給袋包装機選定ポイント、導入時の確認ポイントについて

    給袋包装機を選定する際は、供給する袋の仕様や寸法、充填製品の特性を基準に検討を進めていきます。
    ・ガス充填システム仕様
     充填する製品で、酸化や劣化速度を抑制するためにガス充填を行う仕様

    ・中袋対応仕様
     一般的な個包装よりもサイズの大きな中袋(幅300㎜前後)対応仕様

    ・チャック付きガゼット袋仕様
     袋上部に開封後保存用チャックシール付き、袋下部にガゼット(マチ)付き袋対応仕様

    ・水洗い仕様
     給袋包装機内を水洗いでき、衛生面向上仕様

    袋を供給して上記動作原理の基本的構造は大きく変わりませんが、様々な袋タイプに合わせて
    仕様が変わっていきます。

  • 給袋包装機導入後のトラブル事例と事前対策ポイントについて

    トラブル事例
    給袋包装機のヒートシール部分でシールブロックに製品クズが付着してシール強度が落ちていた。

    原因①
    剥離性を高めるコーティングなど施していない為、ヒートシールブロックに製品クズが付着しやすくなっていた。
    原因②
    生産立ち上げ時、定期的頻度で製品確認を行う運用ルールは決まっていないため発見が遅れた。

    対策①
    予防対策でヒートシールブロックにはテフロンなど耐熱性のあるコーティングを施す。
    対策②
    定期的にヒートシールブロックの掃除を行う。
    ワイヤーブラシで行うがコーティングを行えば軽度の掃除で済む。
    対策③
    製品確認を行う頻度を決めて運用する。トラブルが発生した際は、
    前回製品確認時間までが最大汚染範囲として限定根拠となる。

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