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FOODTOWNアドバイザーが徹底解説!
食品工場に特化したFOODTOWN自動化専属アドバイザーが独自の視点で各製造⼯程や商品種別について徹底解説︕
説明だけでなく、導入時の確認すべき事項や選定ポイント。導入後のトラブル事例や事前対策ポイントなど現場で役立つ情報を掲載しています。
混合装置とは?
混合機(ミキサー)とは、2種類以上の原料を攪拌羽を用いてかき混ぜる、又は原料を投入した容器を回転させるなどして混ぜ合わせる装置のことをいいます。
混合機で混合する原料は固体、液体、気体など様々なケースがあり混ぜ合わさるのに最適な混合方法は原料種類によって変わります。
攪拌羽を用いる場合でも、羽の形状と釜の形状、攪拌する速度や時間によって、混合後の原料状態が変わります。
混合機の種類、選定ポイント、トラブル事例について解説します。

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混合機の種類、原理、使用用途について
混合機には原理に応じて大きく2つのタイプがあります。
・容器回転型
容器自体を回転させて中に入れた粉体を混合するタイプ。粉全体を混合するため、デッドスペースが生じないメリットがあります。壊れやすい粉体の混合に適しています。
・撹拌型
容器内の撹拌羽根を回転させて粉体を混合するタイプ。設置スペースが小さく済み、操作も容易です。回転体が容器で覆われているため高い安全性で使用できます。
また容器の形状からも分類されます。
・W型混合機
二つの円錐を合わせたような形の容器を回転させます。構造がシンプルなので、洗浄が簡単でコンタミ防止に優れています。精度の高い混合が可能です。
・V字混合機
V字型の容器を回転させます。W型同様、洗浄が簡単でコンタミ防止に優れています。W型に比べて、短時間での混合に向いています。
・ドラム型混合機
粉粒体が入った密閉容器をセットし回転させます。密閉容器内で混合するため異物混入を防ぐことが可能です。粉の粒子を壊さず混合できる点にも優れています。
・リボン混合機
撹拌型の基本的タイプで、リボン状の羽が容器内で回転します。比較的小さい設置スペースで、大きな処理量と短時間で混合が可能です。混合しながら液体などを投入することもできます。
・スクリュー型混合機
撹拌軸を回転させながら、スクリュー自体も容器内を回転移動することでムラのない混合を行います。少ない動きでムラなく混合ができるので内容物の損傷を抑えることが可能です。
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混合機の選定ポイント、導入時の確認ポイントについて
選定ポイントについて
・混合する原料の種類、混合比率
混合する原料の種類によって混合方法、攪拌羽の形状に影響します。
・混合する原料の重量
混合する原料(混合後の重量)で混合機動力の大きさに影響します。
混合能力が不足した機種で混合を行うと、混合機過負荷や混合した製品の不良に繋がります。
・設置場所や導入検討有効スペース
混合原料の種類、重量によって混合機サイズが決まりますが、設置可能スペースにより混合原理の
違う仕様の選択も検討します。 -
混合機導入後のトラブル事例、事前対策ポイントについて
トラブル事例
混合器の攪拌羽軸のベアリングの破損により、混合している原料に金属片が混入した。
原因①
ベアリングの交換計画は、稼働状況によって破損したら交換を行う、状態保全で対応していた。
原因②
原料粉を使用する工程でメタルシールタイプのベアリングを選定しており、原料粉がベアリング内に混入し破損しやすい環境になっていた。
対策①
製造ライン上で、製品に直接触れる又は混入リスクの高い部品は予防保全で定期的な交換を行う。
対策②
粉を使用した工程のベアリングはシール性の高い両面ゴムシールのベアリングを選定する。 -
混合機価格について
混合機の混合方法、サイズによって価格は大きく変わるため、混合したい原料種類、混合量を明確にして検討を進めていく必要があります。
混合重量の想定700㎏、1400㎏、2000㎏として、700㎏ 約900万円、1400㎏ 約1300万円、2000㎏ 約1900万円ほどになります。
混合機本体のみの価格であり、装置運搬費用、設置工事費用が別途かかります。
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