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成型装置徹底解説!

成型装置とは?

成型装置とは、原料生地を流し込み、型を用いて一定の形状に加工する装置のことです。
ミートボールやコロッケ、ハンバーグやメンチカツ、はんぺんやつくね、チョコレートにキャンディー等様々な食品の成型に用いられます。成型装置には、ハンバーグ成形機やパスタ製造機、包餡機や製パン機など、多種多様な機械があり、製造される物や原料の材質によって使用する機種は異なります。
小麦粉を主原料とするものや、魚肉練り製品やミンチ肉を原料とするものなど、原料によって採用する成型装置の仕様も大きく異なります。成型装置の種類、選定ポイント、トラブル事例について解説します。

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  • 成型装置の種類、原理、使用用途について

    ・成型装置の種類
    ・デバイダー
    主に製パン工場などでパン生地などを指定した重量または長さに分割します。

    ・モルダー
    主に製パン工場において工程上、必要な『ガス抜き』と『成形作業』を行うための機械になります。

    ・リバースシーター
    主に製パン、製菓工場において工程上必要な生地の折り込み、延ばし作業にも使用できます。

    ・成型装置の原理、使用用途
    成型したい形に合わせて金型の交換が簡単で、金型を換えることで様々な形状の成型ができる成型機が主流です。
    生地の食感を損なわずに成型する(生地を練らずに成型する)ため、素材の味そのままで重量調整なども可能です。
    生地送り方法はポンプ式やスクリュー式などがあります。

  • 成型装置導入価格について

    成型装置の種類は多岐にわたります。導入価格参考例として包餡機の価格を記載します。
    包餡機価格については、包みたい製品の特性により材質や仕様の検討、処理能力により価格が変わります。
    スモール仕様と呼ばれる処理能力 1080個/時で約400~500万円
    標準単列包餡仕様処理能力 3600個/時で約700~800万円
    複数列包餡仕様処理能力 7200個/時で約1200万円、10800個/時で約1500万円となります。
    処理能力が高ければいいという根拠ではなく、前後の工程能力を考慮して選定することが必要です。
    上記価格は本体価格のみとなります。装置運搬費用や設置工事費用は別途かかります。

  • 成型装置選定ポイント、導入時の確認ポイント

    ・製品生地の特性上、成形が可能であるか
     食品の物性は原料によって様々であり、成型装置を用いて目的の成型が可能であるかの確認を入念に行う必要があります。
     成型装置での良品率、歩留まりが製造コストに大きく影響することにもなるため、ロット番号の違う原料でもテストを行うなどの
     確認が必要です。

    ・成型したい形状と処理能力があるか
     成型が可能であることを確認したうえで、処理能力が出るかを確認する必要があります。
     成型できたとしても低速での製造でなければロスが膨大になるなどであれば製造現場への導入は現実的ではありません。

    ・サニタリー性
     製品の生地を流す装置となるため、生産終了後の掃除が簡便であるかという要素は重要です。
     いい製品を成型できる装置であっても分解や洗浄に時間がかかる装置では、掃除に要する時間
     =非生産時間が多くなることに繋がります。
     ワンタッチで分解が可能、水洗浄が可能、洗浄後の組付けが簡素などの観点で選定します。 

  • 成型装置導入後のトラブル事例、事前対策ポイント

    トラブル事例
    包餡した後に製品を切り出すシャッター軸部に給油を行ったが、稼働中に油が染み出し製品に付着した。
    原因①
    給油不足によるトラブル防止のために軸部や摺動部に計画的に給油しているが、給油量が適量でなかった。
    原因②
    給油を行った後に、生産前に試運転を行い、油の染み出しや滴下がないか確認を行っていなかった。

    対策①
    計画保全として給油する場合も、給油量基準を設けて給油する。給油を行う設備担当者の教育実施。
    対策②
    給油後は空運転などの試運転を行い、給油した油が製品経路に染み出し付着していないかを確認する。
    対策③
    対応部品があれば給油レスの樹脂タイプに変更し、メンテナンスレス仕様を検討する。

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  • 食品加工・製造
  • 成型装置

小型分割機 DQS

小型分割機 DQS 【製品特徴】 ・インバータ変速装置  インバータ変速のため、操作盤にて簡単に第一コンベヤベルトとストローク10~25回/分のスピード調整が行えます。 ・滴下給油方式  デバイダオイルは、ハンドルコックにて各摺動部の滴下給油を調整できます。  オイルタンクはステンレス製で脱着が可能なため掃除ができます。 ・コンベヤベルト脱着式  コンベヤベルトはレバーでワンタッチにてゆるめられます。  ベルトはすべて樹脂製で裏側も簡単に掃除できます。 ・下ホッパ回転式  生地室がほぼ開放になるため掃除が容易です。 ・シースルカバー  機械ユニットの目視点検、汚れの確認をカバーを外さずに行えます。 ・制御盤自立型  コネクタを外すだけで本体と切り離し、メンテナンス等の際、楽に移動させることができます。 【DQS2型 主要仕様】 ポケット数 2 分割可能質量 25~230g ストローク数 10~25回/分 能力 1200~3000個/時間 ホッパ容量 45L 電源 AC200V 3相 モータ出力 本体駆動 1.5kW コンベヤ駆動 0.2kW×2 機械寸法 幅620mm×奥行1302mm×高さ1555mm 機械質量 約800kg

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