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異物選別装置徹底解説!

異物選別装置とは?

金属検出器、X線検査装置、噛み込み検査装置も異物選別機の枠内に含まれますがそれ以外にも様々な用途で異物を選別除去する選別機があります。

色味の違いで異常品を排除する色彩選別機、製品の比重の違いで異常品を排除する風力選別機、磁気のある異物を付着して排除する磁力選別機なども異物選別機として採用されています。様々な異物混入リスクを想定しながら市場流出を防止する策を講じていく必要があります。
異物検査装置は、重要管理点(CCP:Critical Control Point)となり、異物検査装置の異物検出方法やトラブル事例を参考に適切に運用することが大切です。

異物選別機の種類、使用用途、選定ポイントについて解説します。

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  • 異物選別機の種類、原理、使用用途について

    異物選別機の種類と原理
    ・色彩選別機
    色彩選別機とは、光センサーを用い検査対象物を色や成分の違いによって選別する装置です。
    大きさや比重による選別が困難な製品を検査する際に有効な選別機です。
    検査対象物を安定して定量ずつ流し、光センサーによって検査し異常品を検出します。
    検出された異常品はエアーブローで吹き飛ばして排除する仕組みです。

    ・風力選別機、比重選別機
    風力選別機とは、検査対象物に風を当てることで検査物より比重の重いもの落ちる、
    軽いものは飛ばされる異常品として排除される仕組みの選別機です。
    選別機内の検査物経路に誘導壁とシロッコファンによる定量的な風を送り込むことによって検査物と比重差のある異常品を排除します。

    ・磁力選別機
    磁力選別機とは、マグネットフィルターとも呼ばれ検査対象物が流れる経路上にマグネットを
    設置することで磁性のある異物が含まれていた場合に異物がマグネットに付着して除去する仕組みです。
    オイルなどの液体原料や、粉体原料などで投入作業を行いながらマグネットに原料を触れさせることで検査を行い、ロットの切り替わりなどでマグネットに付着物がないかチェックしていく方法があります。

  • 異物選別機価格について

    選別機サイズも様々なサイズがあるため、選別したい製品のサイズや処理能力に適したものを選定します。

    風力選別機:本体参考価格約300万円
    (風量44㎥/分程度)~700万円(風量132㎥/分)
    比重選別機:本体参考価格約300万円~1000万円
    色彩選別機:本体参考価格約600万円~1000万円

    ※本体参考価格のため、上記の他に別途設置工事費用など掛かります。
    事前テストを行い、適切な選別方法、サイズ選定が重要です。

  • 異物選別機選定ポイント、導入時の確認ポイントについて

    異物選別機は、除去したい異物の種類を絞り、その異物除去に適した方法の異物選別機を選定していきます。
    製造現場での異物の定義として、市場に出荷する製品以外のものは全て異物という認識になりますが、選別機一台導入すれば複数の異物を排除できるということではないことを理解しておくことが必要です。

    ①現状の検品工程で除去している異物の発生状況を把握する。
     検品工程で排除されている異物を把握することで、選別機の選定理由が明確になります。

    ②排除したい異物の特性から、異物の選別方法(選別機の種類)を検討します。
     良品とする製品よりも軽い、重い、色味が違う、磁性を持っているなど特性を整理します。

    ③異物の特性から選別機を選定し、テストピースを作って排除テストを繰り返し行います。
     良品製品を誤排出しない、排除したい異物を正確に排除できる設定を模索していきます。
    ※複数の異物を排除したいときは①~③の順序を同じように、一つの異物種類に対しずつ行います。

  • 異物選別機導入後のトラブル事例と事前対策ポイントについて

    トラブル事例
    異物(風力)選別機を導入後、数カ月経過して稼働はしているが、検査選別精度が落ちてきた。

    原因①
    風力選別機の吸気フィルターが目詰まりしてきており、導入当初の風量が出ていない。
    原因②
    正確な検査精度を維持するための設備保全計画などが策定されていない。

    対策①
    選別機のフィルターは掃除をすることで本来機能を取り戻すことが可能(応急対応)
    対策②
    選別機の各部位によって掃除や部品交換頻度を確認し、正常な選別機能を維持できるよう計画保全を行う(恒久対策)

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電磁分離機 CG型

粉体専用に開発された電磁分離機CG型 原料の粒度が0.1mm以下になると、粒子間の付着だけではなく、磁選機への付着が増大することから除鉄は困難だとされてきました。 CG型は、発生磁束を、効率よく装置内部に集中させ、高磁束密度領域を作る構造となっていることを特長とし、磁気漏洩も無く、円筒状内部へ先端を鋭角にしたスクリーンを多層にして収め、それらに微振動を与えることにより、流動性の悪い微粉体を分散させつつ、磁化されたスクリーンを通過させ高効率で微鉄粉の除去を可能にしました。 リチウムイオン電池の製造工程で発生する微鉄粉除去をはじめ、多くの分野で活用されています。 <用途> ①粉体中の微鉄粉を除去するのに最も効率の高い機種で、食品業界はもとより、化学・プラスチック、窯業、医薬品など広範囲に採用されています。 ②二次電池用の正極材及び負極材の処理のため、二次電池用専用で使われるように設計された仕様あり (銅、亜鉛、真鍮、錫などの使用禁止物を不使用。) <特徴> ①磁化されたスクリーンで数ミクロンの磁性物も除去します。 ②振動モーターでスクリーンケースを振動させるため、流動性の悪い原料でも使用できます。 ③原料の巻き込みが微少です。 <仕様> ①標準型(3,000ガウス)~高磁力型(12,000ガウス) ②流動性の悪いものにはマグハンマを取り付けます。 ③原料にあわせスクリーンの目開きを選択できます。 ④専用制御盤付き。

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