FOODTOWNアドバイザー多関節ロボット(パッケージ含む)を徹底解説!

多関節ロボット(パッケージ含む)とは?

多関節ロボットとは、複数の関節があるロボットのことを言います。
英語では、「Articulated robot」や「Multi joint robot」と訳されます。

人の腕と同じような動きが可能なため、人間が手作業で行っていた単純作業を効率的に行い作業効率や生産性を向上させる効果が期待できます。また、人的ミスを減らせることで品質価値を高めることも期待できます。
人間よりも多くの関節を持つことでより複雑な動きに対応できるところもメリットの一つです。

軸数は4軸、5軸、6軸のものが一般的ですが、近年では7軸以上を持つ物も市販されています。原理上は6軸あれば、手先の位置と姿勢を一通りカバーできるようになりますが、軸数が多いほど様々な姿勢を取ることが可能で汎用性が高くなります。

  • 多関節ロボットの種類、原理、使用用途について 

    多関節ロボットの種類は大きく分けて二つあります。
    一つは「垂直多関節ロボット」です。

    一般的には4~6軸ですが、近年では7軸以上を持つロボットも流通しています。
    軸数が多いほど様々な姿勢を取ることが可能になり汎用性が高くなります。
    また、稼働範囲に比べて設置面積の場所をとらない為レイアウトしやすく、水平多関節ロボットと比較し上下方向の動作範囲全てに手先が届く事が特徴です。

    もう一つは「水平多関節ロボット」です。
    水平方向にアームが動作するロボットで、SCARA型ロボット・スカラロボットと一般的に呼ばれています。
    4自由度構成からなっていて、平面3自由度の位置決めとアーム先端の上下運動による押し込み動作が可能です。水平方向への動作がスムーズで最後のスライド軸も傾きにくいようになっているため、部品の挿入やネジ締めなどといった自動組立作業を得意とします。

  • 多関節ロボットの価格について

    多関節ロボットの本体参考価格は約200万円~1000万円と価格幅があります。
    (可搬重量に大きく影響を受けます)
    能力やサニタリー仕様・オプションなど、製品や使用環境に合わせて選定が必要になります。
    本体のみの価格であり、別途インテグレーション費用やビジョン費用、設置工事費用、運搬費用などがかかります。

    ※インテグレーション費用とは、ロボットのティーチングや周辺装置の設計、製造業務の事を言います。
    ロボット導入時には、インテグレーション費用は約500万円~1000万円はかかることを考慮しておく必要があります。

  • 多関節ロボットの選定ポイント、導入時の確認ポイントについて

    多関節ロボットを導入する際の選定ポイントは、垂直多関節タイプか水平タイプかです。
    それぞれ得意とする作業が異なるため用途に沿って選定ください。

    ロボットの動作速度は、パラレルロボット>スカラロボット>多関節ロボット>協働ロボットの順で速くなります。製造ライン全体の流れに合ったものであることが大切です。
    垂直多関節ロボットの特徴は汎用性の高さです。

    また、形状が人の腕に似ているため自由度の高い動きができます。食品工場では搬送などの作業に適しているといえます。また、ワークを斜めに置きたいなど軸数が多い分、自由度は高くなります。
    一方、水平多関節ロボットは、垂直多関節ロボットよりも上下方向の剛性が高いため、押し込み作業などを得意とします。組み立てや部品の配置、搬送、選定チェックなどの作業に適しているといえます。
    ロボット自体の速度も軸数が少ない分、動作がシンプルになり速度も速くなります。

    また、多関節ロボットを導入するときに安全柵やエリアセンサーも同時に導入すると良いでしょう。
    これらは作業スペースの安全確保のためにロボットの稼働できる領域を仕切り、人間が立ち入りできないようにするものです。同時に、もしもロボットの稼働領域に人間が足を踏み入れた場合、センサーで感知し、稼働を停止します。
    このような対策を取り入れることも安全で快適な環境づくりに必要といえます。

  • 多関節ロボット導入後のトラブル事例と事前対策ポイントについて

    トラブル事例
    可搬重量が20㎏の多関節ロボットを導入し、20㎏のワークを掴んで搬送したためロボットに
    負荷がかかり導入後すぐに故障した。

    原因
    ロボットハンド約2㎏、ブラケット約1㎏、イナーシャを考慮していなかった。
    安全率も見ていなかった。

    対策
    ロボット導入前には、必ず3Dシミュレーションを行い、各軸の負荷率などを確認しておく。

    ※モータ容量の選定に必要な“イナーシャ(慣性モーメント)”とは、モータが回転を続けようとするときにかかる質量の指標です。
    モータの加減速時に必要なトルク(推力)はこのイナーシャの大きさで決まります。 
     イナーシャが大きいほど回転しにくい・回転を止めにくいため、大きなトルクが必要になります。

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  • ロボットシステム
  • 多関節ロボット(パッケージ含む)

食器自動仕分けロボット finibo

<TechMagic株式会社との共同開発> コンベア洗浄機のコンベア上に流れてくる洗浄済みの食器を、取り出し口でピッキングして仕分けする作業を自動化。 【負担軽減とコストの削減】 食器洗浄の現場は人手不足に直面しています。特に大量の食器を洗浄する工程は、作業者にとって大きな負担です。 作業者の負担軽減とコストの削減のため、コンベア式の洗浄機とロボットアームを組み合わせることで、食器の取り出し工程を自動化しました。 ◎ 産業用ロボットアームによる高速ピッキング ロボットが食器を仕分けるために、コンベアの速度を緩めたり止めたりする必要はありません。 世界的にも例のない独自技術の開発により、ランダムに流れてくる位置や姿勢の異なる複数の食器を、ロボットが傷つけることなく、高速でピックアップして指定した位置に仕分けます。 ◎ 確実な食器認識 ロボットは、流れてきた食器を複数台のカメラで計測することで、食器の種類、位置、姿勢を確実に認識。食器はピックアップされるまで個々に追跡され、正確な位置と姿勢を得ることが可能です。 ◎ コンテナへの収納も自動 仕分けされて置かれた食器は、もう1台のロボットにより、最終的にコンテナ内に収納されます。 ◎ コンベアタイプ洗浄機との連携 自動仕分けロボットは、コンベアタイプ洗浄機と連携することで、作業の効率化と同時に、食器洗浄室の環境改善を実現します。

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