FOODTOWNアドバイザー

加湿・除湿装置徹底解説!

加湿・除湿装置とは?

食品工場においては生鮮食品の保管の際に、鮮度が落ちることを防ぐために湿度を一定に保つ必要があります。
特に冬期は空気が非常に乾燥し、工場内の湿度が保たれていないと静電気によるいろいろなトラブルが発生します。
それをを防ぐためにも加湿装置が必要です。
また一方で、食品工場における課題は結露によるカビの発生です。これは高い湿度が原因です。
食品関連の作業環境は菌の増殖を抑えるため、低温(10℃〜15℃)に保たれているところが多いですが、低温環境下での安定した除湿が出来ないと壁や天井に結露が発生し、それがカビの温床になってしまいます。これらを防ぐためにも除湿装置が必要となります。

  • 加湿・除湿装置の種類、原理、使用用途について

    低湿環境での安定した加湿・除湿機能を最重視する必要があります。結露やカビを防ぐのはもちろんのこと、霜付きの防止、また防錆にも有効なため、工場建材や機械の寿命向上も期待できます。
    つまり適切な湿度にコントロールされた室内空気を生成する加湿・除湿機が重要となります。

    1.デシカント式
    乾燥剤(ゼオライト)を使用し、フィルターに水分を吸着させ、除湿します。吸着した水分をヒーターで暖めた後、熱交換器内で冷やし、水滴にします。ヒーターを使用するので部屋の温度を上げてしまい、夏場には向いていませんが、冬の結露防止には役立つ方式です。

    2.コンプレッサー式
    部屋の湿った空気を取り込み、湿気を冷やすことで水滴に変えて除湿する方式です。エアコンの除湿運転と同じ仕組みのコンプレッサー式除湿機は、除湿する力が強く、温度の高い夏などの季節に活躍します。
    冬場などの気温が低い時期は、コンプレッサー式は除湿力が落ちてしまい、効果を充分に発揮できません。結露対策や冬場にはデジカント式が向いていることから、低温環境下の食品工場にはデシカント式が向いていると言えるかもしれません。

  • 加湿・除湿装置 導入価格について

    加湿・除湿装置では前室程度の狭いスペースから物流倉庫などの大規模な空間の湿度制御を行う装置まで非常に幅広くなります。大規模な空間になれば室内の気流や隣接空間の影響などを大きく受けるため負荷計数などの計算が必要になりますので導入価格も大きく変わります。狭いスペースの湿度制御であれば装置の価格としては約30~200万円程度からあります。
    上記価格は本体のみの参考価格で、装置運搬費用や設置工事費用は別途必要となります。

  • 加湿・除湿装置の選定ポイント、導入時の確認ポイント

    低温環境での安定した加湿・除湿機能の他に以下がポイントとなります。

    ・温度調節範囲が広いこと 
    ・除湿対象空間の容積はどれくらいあるか
    ・湿度の現状値と理想値の乖離がどれくらいあるか
    ・運転中の温度と湿度を簡単操作で目視できること 
    ・遠隔操作で冷却/除湿の切替運転が可能であること
    ・薄型省スペース省電力設計であること

  • 加湿・除湿装置導入後のトラブル事例と事前対策ポイント

    トラブル事例
    洗浄を行う工程で湿度をコントロールするために除湿器を設置しているが、季節によって除湿できずにカビの発生が起きている。

    原因
    除湿機の温度調整範囲が狭い機種を使用しており、対応許容範囲を超えている(機器選定ミス)。

    対策
    除湿機使用環境の夏場冬場のピーク値を考慮して機器選定を行う。
    機器メーカーへの情報提供を詳細に行い、能力が不足していないかを確認する。

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  • ユーティリティシステム
  • 加湿・除湿装置

結露診断

・食品工場の設計で培った結露対策ノウハウ 菱熱工業は食品工場などの設備設計・施工をおこなっています。食品工場の設計は結露の視点が必要不可欠です。食品工場は40℃にも達する加熱調理室の隣に5℃の冷蔵室があるなど、一つの建物の中にいろいろな温度帯の部屋が混在しています。その設計にかかせないのが結露という視点です。結露のリスクが大きい食品工場に長年関わってきたことによって結露のノウハウを蓄積し、全国のお客様の結露の悩みに応えてきました。 ・結露対策の難しさ 結露対策が難しいと感じる理由は原因をきちんと把握できていないためです。結露はいろいろな原因で発生します。建築的な問題もあれば設備的な問題もあります。メンテナンス不足が招く結露もあります。これらの原因をきちんと把握して、原因にあったアプローチをすることで結露を抑えることができます。まずは結露の原因を知ることが大切です。 結露診断・対策提案 先述のノウハウを活かして、食品工場だけでなく、医薬品工場、倉庫など、建物のジャンルにとらわれず結露の診断と対策の提案をご提供いたします。 また、菱熱独自の診断ツール「差圧チェッカー」や「熱転写板」を用いて空気の移動や熱の移動を調査いたします。 某工場では新築当時から工場の全体で結露が発生しており、施主と設計会社では手に負えない事態となっていました。HP から菱熱工業へご相談をいただき、結露の発生原因を調査、対策工事をご提案し、結露を解決することができました。このように結露は当初の設計、建築の不備によるものにも、お客様の立場に立って検証、補償等についてアドバイスいたし ます。 結露対策を実施することのメリット 結露が発生しても放置される方もいらっしゃいます。しかし、結露の招く被害リスクは大きく、早めに対処することで最小限の被害で済ますことができます。結露を放置するとどんなことが起こるのか、リスクを認識したうえで適切に対処してください。

解決できる課題

  • 品質向上
  • 温湿度管理

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  • 加湿・除湿装置

一流体加湿器「ミストツイスターC」・二流体加湿器「ミニフォッガーⅢ」

屋内空間の加湿による静電気対策、塵埃浮遊・付着防止、または消臭剤や除菌剤などの薬剤噴霧を効果的に行うシステムです。 ノズル式加湿は一流体方式と二流体方式の二つに大別されます。 両方式を適切に使い分けること、あるいは併用することで、最適な湿度環境を創生することができます。 ●一流体加湿器 「ミストツイスターC」 ・小型ファン搭載の一流体加湿器。スポット加湿や補助加湿に最適。 ・噴射方向の上下左右の調整が可能。ピンポイントでターゲットに向けて加湿することができます。 ・オリフィスキャップパーツ(オプション)による噴霧パターンや角度の微調整が可能。 ・エアーを使わないため電気代消費量が少なく、省エネな製品です。 ●二流体加湿器 「ミニフォッガーⅢ」 ・周囲を濡らさない超微細ミストを生成します。 ・コンパクト設計で軽量のため、簡単に壁や天井に設置することが可能です。 ・噴霧は1方向から4方向の4パターン。超微細霧のため素早く気化し、広範囲の加湿・冷却が行えます。 ・ノズルの着脱はキャップを45°回すだけ。メンテナンスをらくらくと行える機能を本体随所に組み込みました。 ・工事不要の可搬式カートタイプもご用意しています。

解決できる課題

  • HACCP対策
  • SDGS対策
  • 品質向上
  • 省エネ対策
  • 温湿度管理
  • CO2削減

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