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生ごみ処理機の種類と原理
主にバイオ式と乾燥式があります。両方を搭載したハイブリッド式もあります。

・バイオ式
微生物の力で生ごみを分解、最終的に水と二酸化炭素にします。
微生物による分解に適した、温度、酸素、水分を管理するため、保温加熱装置、攪拌装置が、独特の発酵臭が発生するため脱臭装置が搭載されています。
水分過多になりがちな為木屑などのチップが必要な場合があります。

・乾燥式
温風などで生ごみの水分を蒸発させ、乾燥、破砕してごみの減量し衛生化を行います。
効率よく乾燥させるため乾燥装置、攪拌装置が、乾燥後の容積減少のため破砕装置が、また脱臭装置も搭載されています。

・生ごみ処理機の用途
食品加工工場、飲食店、宿泊施設、学校や病院等など食品残渣が多く排出される事業所・施設で、安全で快適に生ごみを処理するために用いられます。

生ごみ処理機の価格面での導入方法として２つのパターンがあります。
一つは装置付帯設備まで含め購入し、自社保有設備として利用する方法です。

その場合の費用は５００㎏/日の生ごみ処理量で約２５００～３０００万円の費用となります。それに加えて生ごみを処理するための微生物を投入する必要があるため、月に約５０万円のランニングコストがかかります。

もう一つの方法として、リース契約を行い月額料金で利用する方法です。参考価格として２０㎏/日サイズ月額約２万円台、５０㎏/日サイズ月額約５万円台、１００㎏/日サイズ月額約８万円台
２つの方法いずれも装置の運搬費用、設置工事費用は含まれていない為別途費用が必要となります。

・生ごみ処理機の選定ポイント、確認ポイント
　それぞれの方式にメリットとデメリットがあります。

・バイオ式
メリット：生成物を堆肥として利用することが可能、乾燥式に比べ電気代がかからない、随時生ごみを投入できる、乾燥式よりも減容率が高い。
デメリット：貝殻など微生物が分解できない硬いものは処理できない、バイオチップの交換・追加が必要なものがある。

・乾燥式
メリット：比較的コンパクト。
デメリット：電気代がかかる、乾燥処理後の生成物はごみとして処理する必要がある。
機種により特徴があるので、処理方式、設置場所、生ごみの量、処理時間、減容率、臭い、手入れやランニングコストを比較して下さい。

トラブル事例
生ごみ処理機内に分別しきれていない原料の袋が混ざっており処理されずに滞留している。

原因①
製造現場内でのごみの分別が不十分で、処理できない廃棄物が溜まっている。
原因②
製造現場作業担当者のゴミの分別に対する意識や作業種熟度が低い。

対策①
生ごみ処理機で処理可能物と非可能なものは分けることを標準作業とする。
対策②
ごみの分別や環境に対する教育を定期的に実施する。