FOODTOWNアドバイザー

冷蔵・冷凍装置徹底解説!

冷蔵・冷凍装置とは?

冷凍機とは、水やフロン等の冷媒を使い蒸発によって熱を奪う現象を利用して冷却する装置です。
食品製造工場や出荷後の輸送で3温帯といわれる常温、冷蔵、冷凍のいずれかで温度管理されています。
温度管理をする中で冷凍機は必要不可欠な装置です。工場建屋全体を温度管理する場合や、各生産工程に応じて工程室ごとに管理する場合、出荷や製品の一時保管庫単位など様々な管理状態があります。
部屋ごとに温度管理をする中で、食材や製品によっては設定温度まで制御する時間も重要な要素となります。
粗熱を取るために急速に温度を下げたい、製品の中心温度まで時間をかけて冷やしたいなどのニーズがあり、用途にあった冷凍機を選定していくことが製品の品質を担保するために重要なことです。
冷凍機の原理や種類、選定ポイントについて解説していきます。

  • 冷凍機の種類、原理、使用用途について

    ・冷凍機の種類、原理
    冷凍機には様々な種類があります。
    既製品から工場などに設置する大規模なオーダーメイド製造のものまであります。
    ・圧縮式冷凍機
    一般的に使われている冷凍機で、蒸発器、圧縮機、凝縮器、減圧機構から構成されています。
    気圧の変化を利用して冷媒の蒸発を促す冷凍機です。
    冷凍効率が良く小型化が可能で経年劣化が少ないというメリットがありますが、電力を消費するデメリットがあります。
    冷媒は、アンモニア、炭化水素、二酸化炭素、フロン類。

    ・吸収式冷凍機
    蒸発器、吸収器、再生器、凝縮器から構成され、液体の持つ吸収力を利用する冷凍機です。
    冷水も温水も供給できるメリットがありますが、経年劣化が大きいというデメリットがあります。 
    冷媒は水、吸収液は臭化リチウム、アンモニアなど。

    冷凍機の用途
    ・食品工場のプロセス冷却や冷凍冷蔵庫
    ・化学工場のプロセス冷却やチラー水の生成
    ・ビル等の大型施設の空調

  • 冷凍機導入価格について

    冷凍機を導入する目的として工場建屋全体を温度管理する場合や、各生産工程に
    応じて工程室ごとに管理する場合、出荷や製品の一時保管庫単位など様々な管理状態があります。
    冷凍機導入のおおよその参考価格として、冷凍(-25℃)環境をつくる場合、坪単価約50~100万円となります。
    冷凍環境施工面積が100~200坪と規模が大きくなれば坪単価は安くなり、約30~50万円程度まで下がります。
    冷蔵(5℃)環境の場合、坪単価約40~80万円となります。施工面積が広くなれば坪単価約10~20万円程度まで下がります。
    但し、一般的な仕様且つ平均的な価格であるため、施工工程の条件や仕様に合わせて機種選定を行うため価格については変わる可能性があります。

  • 冷凍機選定ポイント、導入時の確認ポイントについて

    冷凍機選定ポイントについて
    冷凍機の能力
    冷凍機の能力は「冷凍トン」という単位を用いて表します。
    これは0℃の水1トンを24時間で氷にするために奪うべき熱流のことです。 日本冷凍トン(JRt)とアメリカ(米国)冷凍トン(USRt)の2種類がありますが、慣用的に USRt が用いられています。
    蒸気圧縮式冷凍機のうち、ターボ圧縮機を用いる「ターボ冷凍機」の冷凍能力は、一般的に200~5,000USRt程度です。
    また、吸収式冷凍機の冷凍能力は、一般的に50~2,000USRt程度といわれています。
    なお、蒸気圧縮式冷凍機には、スクリュー圧縮機を用いる「スクリュー冷凍機」もありますが、こちらは30~500USRt程度の小~中容量に用いられます。

    必要な冷却能力を算出し、冷媒や燃料、電力の価格などを踏まえた上で、最適な組み合わせは何か検討する必要があります。

  • 冷凍機導入後のトラブル事例と事前対策ポイントについて

    トラブル事例
    冷凍機の運転中、吸入圧力低下の警報がなったため、点検したところ、電磁弁から冷媒の漏洩があった。

    原 因
    電磁弁内のOリングが劣化し、シール性が保たれなくなった。

    対策①
    警報が発報した際はメンテナンス管理業者含め連絡を取り、原因を特定する。
    対策②
    経年劣化により破損、不具合が顕在化した場所は保全計画に組み込み、予防保全管理対象として再発防止を行う。

    ※フロン類やアンモニアが漏洩した際は、かなり危険です。専門の資格を取得した業者に対応を依頼しましょう。
    ※フロン類が漏洩した際は、フロン排出抑制法に則り報告義務があります。

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  • 冷蔵・冷凍装置

差圧冷却庫

~ 水分を保った柔らかい食感をそのままに ~ 差圧式冷却庫は、揚げ物、焼き物などの加熱調理品の風味を保ちながら水分の飛散を抑え、柔らかく冷却するために開発された商品です。 加熱調理と並んで食材の冷却は、衛生管理上の重要なコントロールポイントとなっているうえ、炭火焼オーブンやスチームオーブンなど、風味や柔らかさなどの食感を生かして調理するアイテムが増えております。 すでに、20年以上前から差圧冷却を、真空冷却と並んで調理のマニュアルに取り込んでいる食品工場グループ様では、衛生的な使い勝手も年々進化してご使用いただいております。 ・特  徴 本製品は、冷却庫内とチャンバー(差圧ブース)に発生させた差圧を利用して、差圧ブースに接した調理品に均一に冷気を通過させることによって冷却を行うものです。 他の冷却方法と比較して、目減りが少なく歩留まりも良くなります。 冷蔵庫内に、負(マイナス)圧の差圧室を設け、庫内の冷気を強制的に循環させることにより、より短い時間でムラなく 大量の食材の冷却を行うシステムです。食材特性に合わせた細かな冷却性能のコントロールが可能です。 ・製品仕様 冷却庫容量 入庫品重量 適用冷凍機 差圧ファン台数 2ブース型 (2000W×2000D×3000H) 120kg 4.5kw 0.4kW×2台 3ブース型 (3000W×2000D×3000H) 180kg 7.5kW 0.4kW×3台 4ブース型 (4000W×2000D×3000H) 240kg 9.8kW 0.4kW×4台 入庫品温度80℃・目標品温度15℃・庫内温度5℃・処理時間1時間

解決できる課題

  • 品質向上
  • コスト削減
  • 歩留まり改善
  • 省エネ対策

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ホシザキプレハブ庫

商品・業種・用途にフィット!! 一人ひとりにあった 大きさとユニットを選べます。 ホシザキ製プレハブ庫は、品質管理の行き届いた工場でパネルや主要部材を一貫生産。 さらに現地で組み立てるユニット方式だから、高品質かつスピーディーにプレハブ庫を組み立てられます。 施行性に優れ、堅牢で美しいパネル表面と、安定した断熱性能が特長です。 ●同じ温度帯で仕切れる 同じ温度帯でも食品によって保存温度は微妙に異なります。また、食材によってニオイ移りが気になります。そんな時に“間仕切り仕様”が効果的。作業性も向上します。 ●異なる温度帯で仕切れる プレハブ庫に収納する商品には冷蔵保存・冷凍保存のものがあります。冷蔵庫と冷凍庫両方とも検討される場合には、冷凍庫の壁パネルを共用して、冷蔵庫と冷凍庫をドッキングすることができます。また、冷蔵庫から冷凍庫に入る方式にすると、省エネにもなります。 省スペース スライドドアだから、扉の開閉によるデッドスペースがなくなります。 バリエーション 冷蔵、冷凍の用途に合わせて対応できるドア幅をご用意。 高い気密性 独自技術により、冷気漏れが少ない構造。ムラなくムダなく庫内温度を保ちます。 スムーズな開閉 女性にもやさしい軽くてスムーズな開閉により、作業効率がアップ。

解決できる課題

  • HACCP対策
  • SDGS対策
  • 省スペース
  • CO2削減

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