FOODTOWNアドバイザー

パーツカウンター徹底解説!

パーツカウンターとは?

パーツカウンターとは、部品の計数作業を自動化する装置です。別名「計数器」とも表記される場合もあります。

計数対象の大きさ、数、回数によっては、人による作業には限界があるので、専用の機器を使用して計数を行います。
食品の場合、内容量は重量を基準に決められている製品と、個数を基準に決められている製品があります。
個数を基準に内容量が決まっている製品にはパーツカウンターを用いて規定個数をカウントしながら、包装工程に送っていくなどの用途となります。
パーツカウンターの種類、選定ポイント、トラブル事例について解説します。

  • パーツカウンターの種類、原理、使用用途について

    ・カウンティングスケール
      同一規格の計量物が沢山ある場合に、1個当たりの重量から個数を割り出します。
      質量や体積が比較的小さなものに向いています。
      重量のばらつきが大きいものには使用できません。

    ・画像解析式
      パーツをトレーに広げ、画像として認識させることによって個数を割り出します。
      向き、重なり、接触など、様々な条件次第で、機器ごとによって精度が異なります。
      また、形状のばらつきが大きいものには使用できません。

    ・手撒き式
      製品をシュートにばら撒くだけで数量が計測できます。
      少量多品種の計数に向きます。
      1個当たりのサイズが大きなものには使用できません。

  • パーツカウンターの価格について

    パーツカウンターの本体参考価格は約400万円~1000万円と価格幅があります。
    計数能力やサニタリー仕様、計数方式など計数する製品や使用環境に合わせて選定が必要になります。
    本体のみの価格であり、別途設置工事費用や運搬費用などがかかります。

  • パーツカウンターの選定ポイント、導入時の確認ポイントについて

    パーツカウンター選定ポイント、確認ポイントについて
    ・計数したい製品情報の整理
     カウントしたい製品の大きさ、重量、最大最小のバラツキ範囲も確認が必要です。
     最大、最小サイズをそれぞれ事前に登録しておくことにより、登録したサイズの
     範囲内の対象品をカウントします。  

    ・サニタリー性、洗浄性
     1種類の製品のみを流して計数する場合には大きな問題にはなりませんが、
     複数種類の制製品を計数する場合、装置を分解して洗浄する必要もあります。
     掃除や洗浄がしづらい仕様であれば、異品種の混入リスクも高まります。

  • パーツカウンター導入後のトラブル事例と事前対策ポイントについて

    トラブル事例
    パーツカウンターの事前バラシ工程で製品重なりが多く、正確にカウントできていない、軽過量不良が多発する。

    原因
    パーツカウンターで製品を検出するかの確認は行っていたが、実ラインスピードでの確認が不十分であった。

    対策
    パーツカウンターの導入検討時の検証方法を見直す。
    テスト環境と実ラインのスピードを合わせて検証を行う。

    ※パーツカウンターの場合、製品単体を検出できるの確認も重要ですが、
    重なりを減らしカウントしやすくすることが重要です。

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