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FOODTOWNアドバイザーが徹底解説!
食品工場に特化したFOODTOWN自動化専属アドバイザーが独自の視点で各製造⼯程や商品種別について徹底解説︕
説明だけでなく、導入時の確認すべき事項や選定ポイント。導入後のトラブル事例や事前対策ポイントなど現場で役立つ情報を掲載しています。
バーコードリーダーとは?
バーコードリーダーとは、バーコードを読み取るスキャナーです。
小売店で商品パッケージに付いているバーコードがとても身近ですが、現在では様々な産業の様々なプロセスで幅広く利用されています。
バーコードには1次元コード、(QRコードに代表される)2次元コードの種類があり、それぞれでバーコードリーダーが異なります。
バーコードリーダーの原理や種類、選定ポイントについて解説していきます。

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バーコードリーダーの種類、原理、使用用途について
・バーコードリーダーの種類と原理
・レーザースキャナー
レーザー光線がバーコードをスキャン、フォトダイオードを介しデジタル信号に変換されます。
2次元コードはスキャンできません。
・画像処理式リーダー
デジタルカメラがコードの画像を取り込み、マイクロプロセッサーで画像処理し、コードを検出、デコード処理を行います。カメラそのものに加えレンズや照明なども重要です。
1次元コード、2次元コードともにスキャンできます。
・バーコードリーダーの用途
製造管理システム(在庫管理、計量管理、製造管理、出荷管理、トレーサビリティーなど)に利用され、様々なプロセスでバーコードを読むことで管理、ミスの防止を行い、
業務のペーパーレス化の一助になります。
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バーコードリーダー選定ポイント、導入時の確認ポイントについて
・目的のバーコードが読み取れるかどうか
・接続方式が有線か無線か
・オートセンシング機能(バーコードを近づけるだけで読み取れる自動読み取り機能)の有無
・防水機能の有無
・メモリ機能(まとめてスキャンし後でパソコンに転送)の有無
・PLCとの通信の有無(シリアル通信速度)は問題ないか
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バーコードリーダー関連のトラブル事例と事前対策ポイントについて
トラブル事例
バーコードリーダーでバーコードの読み取りができない場合が頻繁に起こるバーコードのバーの一部に筋が入っている場合がある。
原因①
バーコードのバー一部に筋が入っている場合は、バーコード捺印機器に不具合があるサーマルプリンタで捺印している場合には捺印ヘッドにほこりなどの異物が付着している。
原因②
バーコードを捺印している包装フィルムが光沢がある仕様のフィルムを使用している。
原因③
バーコードに対してバーコードリーダーの読み取り方(リーダー角度)が適切でない。
対策①
バーコード捺印機器の掃除などを行い、正常な状態にする。
対策②
ラミネート加工や金属面のバーコードの読み取りは、バーコードリーダーの読み取り原理上、不安定になるため製品リニューアル時の材料選定に気を付ける。
対策③
バーコードに対しバーコードリーダーは斜め方向から読み取りを行うようにするバーコードリーダーの読み取り原理で垂直方向から読み取ると読み取りにくく不安定になる。 -
バーコードリーダー導入価格について
バーコードリーダーには1次元用、2次元用があり、どちらも廉価な仕様で1万円台からあります。
但し、目的のバーコードが正確に読み取ることが可能か、実際の工程作業で活用する際にオートセンシング機能が備わっていることが作業効率に影響するなどの条件をクリアするスペックのモノを選択する必要があります。バーコードリーダーの価格帯として約2~6万円前後が機能面、スペックの面から多い価格帯となります。