FOODTOWNアドバイザー超音波カッターを徹底解説!

超音波カッターとは?

超音波カッターとは、超音波振動により刃物を振動させ対象物を切断する機械です。
食品加工の現場においては、通常の刃物では切断しにくいものを切断する際に広く用いられます。
また、ハンディタイプの小型の物から、コンベヤや画像認識を組み合わせた大型の全自動の物まで、様々なラインナップがあります。
超音波カッターの使用用途、選定ポイント、トラブル事例について解説します。

  • 超音波カッターの種類、原理、使用用途について

    ・超音波カッターの種類
    ハンディタイプ
    卓上のハンディタイプで、フットスイッチなどによって起動し、切断します。カット精度を一定に保つためには工夫が必要ですが、その分自由度が高い点が特徴です。

    自動タイプ
    コンベヤやロボットハンド、シリンダなど、超音波カッターを機器に組み込み、自動化した機種です。自動洗浄や自動刃物交換機能を持つものもあり、高い処理能力とカット精度が特徴です。

    ・超音波カッターの使用用途
    常の刃物では切断しにくいものを切断する際に利用されます。切断しにくいものの代表を以下に示します。
     粘り気のあるもの(巻き寿司、求肥、ソフトキャンディ)
     軟らかすぎるもの(スポンジ、カステラ)
     硬さの異なるもの(サンドイッチ、ショートケーキ)
     くずれやすいもの(ミルフィーユ、ウエハース)
     硬いもの(冷凍品、燻製)

  • 超音波カッターの価格について

    超音波カッター装置の導入費用として、カットしたい製品によって仕様設計が異なります。
    超音波カッターはカット手段の一つであるため、その他の仕様は製品一つ一つに合わせて専用装置を製作していく必要があります。
    超音波カッターでカステラのような形状の製品をカットする装置の参考価格として約2000~3000万円程度となった事例もあります。
    本体のみの参考価格で、前後装置、装置運搬費用や設置工事費用などは別途費用がかかります。

  • 超音波カッターの選定ポイント、導入時の確認ポイントについて

    ・選定のポイントについて
      対象物
      超音波カッターはその特性から、向いているものとそうでない物がはっきりと分かれます。
      切断には摩擦による熱が発生するので、チョコレートなどの溶けやすい対象物は
      素早くカットする必要があるなど、物性によって分けられるので、
      カットテストを行い、事前に確認して選定します。
       
      処理量
      生産量が少ない場合はハンディタイプ、多い場合は自動タイプを検討します。
      また、ライン化の際にはカット位置を一定に保つ必要があるので、
      原料を常に同じ向きで流すか、画像認識などによってカット位置を指定させる必要があります。

  • 超音波カッター導入後のトラブル事例と事前対策ポイントについて

    トラブル事例
    超音波カッターの切れ味が悪くなったがそのまま使用を続けてカッター刃が脱落した。

    原因①
    超音波カッターは微細な高速振動を与えて製品をカットしている為、振動で刃の固定ねじが緩んだ。
    原因②
    振動で刃の固定ねじが緩むことのリスクを考慮して点検などを行っていなかった。

    対策①
    カット刃の固定ねじの増し締め。
    対策②
    生産立上げ時の点検などで固定ねじの緩みがないかチェック項目として標準化する。

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