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FOODTOWNアドバイザー徹底解説!

食品工場に特化したFOODTOWN自動化専属アドバイザーが独自の視点で各製造⼯程や商品種別について徹底解説︕
説明だけでなく、導入時の確認すべき事項や選定ポイント。導入後のトラブル事例や事前対策ポイントなど現場で役立つ情報を掲載しています。

フードプリンターとは?

フードプリンターとは様々な食品に絵や文字、写真などを可食インクで描くことができるプリンターのことをいいます。(3Dフードプリンターというペースト状の食材で立体的に食べ物を出力するプリンターもありますが、ここでは3Dではないフードプリンターについて取り上げます。)

従来、食品に絵や文字を書くには版を用いて専門の職人による技術で描く、または焼ゴテを製作して焼き印を押すなどの方法がありました。しかし専門職人の減少や技術や手間、製版や焼きゴテの制作費が必要だったり、また細かい描画が難しいといった課題がありました。しかしこのフードプリンターは従来からの課題であった多色で精密な描画が簡単にできるようになりました。
フードプリンターの原理や種類、選定ポイントについて解説します。

  • フードプリンターの種類、原理、使用用途について

    ・フードプリンターの種類には大きく二種類の方法があります。
     可食フィルムにプリントして食材に置くタイプと食品に直接プリントするタイプがあります。
     プリントする食品によっては直接プリントするとにじみや描画の潰れが出てしまう場合がありますので事前にテストが必要です。

    ・フードプリンターの原理
     コピー用紙などの紙に印刷するインクジェットプリンタと同じ原理で、数色の可食インクをノズルから吐出しプリントします。
    ・フードプリンターの使用用途
     印刷する対象
      ・クッキーやケーキ、マカロン、マシュマロ、饅頭、煎餅、どら焼き、最中などの和洋菓子。
     ・コーヒークレマへのラテアートやビールの泡など。
     ・可食シートに印刷して直接プリントしにくい様々な食品・料理のデコレーションに。

     印刷物の用途
     ・画像を印刷して結婚祝いや誕生日等の記念品、企業ロゴをプリントして販促ノベルティグッズの作成。
     ・季節のイラストや美しいデザイン、キャラクター等をプリントして特別感の演出や他社との差別化。

  • フードプリンター選定ポイント、導入時の確認ポイントについて

    ・フードプリンターの選定ポイント
    どのような食品にプリントしたいのか、プリントする処理能力はどれくらい必要か、大量生産品であれば生産ライン前後工程とつなげインライン式での生産が可能かなどが選定時のポイントになります。表面に水分や油分の多い食品や色が濃すぎる食品にはプリントできないため注意が必要です。

    ・フードプリンター導入時の確認ポイント
    操作やメンテナンスのしやすさ、プリントデータの作成のしやすさ、インクのランニングコスト等も確認ポイントです。

  • フードプリンター導入後のトラブル事例と事前対策ポイントについて

    トラブル事例
    フードプリンターで印刷する製品は当日生産としていたが、インクは前回使用分から使用することとしていたところ、
    インクの賞味期限が切れていることが生産後に発覚した
    (インクは天然色素インクと合成色素の両方を分けて使用していた)

    原因①
    インクはフードプリンタにセットした状態で保管している為、
    セットされているインクの賞味期限をトレースできない管理方法となっていた。
    原因②
    天然色素インクと合成色素インクの賞味期限は大幅に違うが、管理方法を分けずに同一管理していた。

    対策①
    生産頻度は低い、且つ生産量が多い場合はインクは消耗品として使用都度廃棄、未開封を使用する。
    対策②
    前回使用インク残りは賞味期限の記載された袋や記録をプリンターへ見える化しておく。
    対策③
    天然色素インクと合成色素インクは管理方法を変え、取違のないよう管理体制を構築する。

    ※インクの賞味期限は天然色素は約3カ月、合成色素は約1年と大幅に違うためリスク管理を徹底することが重要です。

  • フードプリンター導入価格について

    フードプリンタの価格は処理能力と仕様により大きく異なります。
    卓上でプリントする製品をトレイに載せて供給していく仕様で約160万円~200万円です。
    製造ラインに組み込みインライン式でプリントを行う装置で約1000万円前後です。
    1分間に約600~700個の製品へのプリントが可能でコンベア速度最大で40m/分でプリントできる仕様もあります。
    上記価格は本体のみの参考価格で、装置運搬費用と装置設置費用は別途かかります。

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