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FOODTOWNアドバイザーが徹底解説!
食品工場に特化したFOODTOWN自動化専属アドバイザーが独自の視点で各製造⼯程や商品種別について徹底解説︕
説明だけでなく、導入時の確認すべき事項や選定ポイント。導入後のトラブル事例や事前対策ポイントなど現場で役立つ情報を掲載しています。
搬送・振分装置とは?
搬送・振分装置とは、前工程から流れてくる製品を後工程の設備能力に合わせて分配、供給するための装置です。
包装機への投入部分の滞留具合を検出しながら複数台の包装機へ分配供給したり、製品の搬送姿勢を正して整列させたりと前後工程のバランサー的機能も持ちます。
搬送する製品の特性やサイズ、スピードに合わせて搬送方法、振分方法も変わります。同じ製品を搬送する場合でも装置メーカーやエンジニアによって装置内容が変わりやすい特徴を持った工程になります。
自社工程にあった装置を導入できるよう事前の確認ポイントやトラブル事例について解説します。

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搬送・振分装置の種類、原理、使用用途について
搬送・振分装置の種類について
・チャンネライザー(自動振分装置)
前工程から流れてくる製品を樹脂スラットがスライド搬送しながら複数ラインへ仕分けする装置です。
樹脂スラットで搬送する製品にダメージを与えることなく、且つ高速で振分可能な装置です。
・コンバージャー(自動集合装置)
前工程から多列で搬送されてくる製品を単列へ集合させる装置です。
前工程の生産能力が低く、後工程能力が上回っている場合や、印字検査などの単列で行った方が
ライン構成上効率よく検査できる場合などにコンバージャー装置を活用できます。
・フリッパー方式による振分装置
前工程から流れてくる製品に対し、フリッパーで進路を遮る且つ案内ガイドのような役割を持たせて
製品を2方向に振分する装置です。フリッパーの左右への動きのみで振分を行うため高速で振分を
行うことが可能です。
・ドロップダウン/アップ方式による振分装置
前工程から流れてくる製品に対し、搬送コンベアをアップ/ダウンさせることでアウトラインへ
排出させる装置です。重量検査装置や異物検査装置でのNG品排出の際に用いられる振分装置です。
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搬送・振分装置選定ポイント、導入時の確認ポイントについて
チャンネライザーの選定に確認するポイントについて
チャンネライザーの機種選定を行う際は、以下の項目を確認して検討をすすめてください。
・製品寸法、製品重量
・製品の流れ方向、振分方向
・処理能力数、タクトタイム
・入口、出口列間ピッチ
※その他の仕様の搬送・振分装置を検討する場合、以下の項目に確認が必要です。
・案内ガイドの調整代
(サイズチェンジを伴わない場合でも製品サイズのバラツキを考慮して余力を持つ)
・搬送する製品と搬送ベルトの相性(滑り性、食品対応ベルト) -
搬送・振分装置導入後のトラブル事例と事前対策ポイントについて
トラブル事例
フィルム包装後の製品を、案内ガイド(左右、上面)付きの振分装置で搬送・振分している装置で振分フリッパー部で製品が詰まり、滞留して落下や潰れによる多数の製品ロスが発生した。
原因①
製品搬送部、フリッパー部のコンベア幅があっていない。または製品ロットが変わり製品サイズが変わった。
原因②
製品つまりを起こしていても、人が目視による確認で気付くまでは製品の滞留したままの状態になる。
対策①
ロットごとによる製品サイズのバラツキが大きい製品の場合は、バラツキ幅分の余裕を持たせたガイド幅に設定する。
対策②
製品つまりを起こしている可能性が示唆される場合(前工程が停止していないにも関わらず一定時間製品が流れてこないなど)異常アラートの発報など、気付く体制、仕組みを作る。 -
搬送・振分装置価格について
チャンネライザーやコンバージャーなど汎用品の場合、本体参考価格は約100~500万円です。
搬送・振分装置は搬送する製品や、前後工程とのバランスを取るためなどオーダーメイド仕様になる場合が多く、価格については仕様が決まって以降に見積もっていく流れとなります。
まずは搬送したい製品と、用途目的、抱えている課題を整理し仕様を具体的に検討することが重要です。

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