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乾燥装置徹底解説!

乾燥装置とは?

乾燥機(食品乾燥機)とは、乾燥物の水分を飛ばす装置です。乾燥させる食品によっては保存性を高めることができます。
主にドライフルーツ・ジャーキー・海産物・香辛料・お茶・ヨーグルト、ペットフード等を製造する際に用いられます。農産物の6次産業化や海産物の干物生産でも話題性から注目を集めている装置です。
乾燥機の種類、導入ポイント、価格について解説します。

  • 乾燥機の種類、原理、使用用途について

    乾燥機には、製品のタイプや乾燥方法に種類があります。
    ・棚式乾燥機
    最もポピュラーな乾燥機です。シンプルな機械構造のため導入コストが安価で済み、幅広い乾燥に対応できます。
    乾燥室内に棚があり、その棚に乾燥用トレイを載せて乾燥させます。トレイの底面は網目になっており通風がとれる構造になっています。

    ・台車式乾燥機
    棚式乾燥機の棚の部分が台車となっており、棚ごと乾燥室から取り出すことができます。乾燥物をのせたトレイを棚付の台車に差し込み、台車ごと乾燥室にいれて乾燥させます。

    ・箱型(平型)乾燥機
    乾燥室上部が開放された箱状の乾燥室に乾燥物を投下し下から熱風(温風)を吹き上げて乾燥させます。トレイがなく乾燥物を並べて棚に入れる等の作業が不要で、乾燥前の作業効率を向上できます。

    ・ドラム式乾燥機
    ・乾燥室が網で形成されたドラム形状になっており、ドラムを回転させながら熱風(温風)を送り込むことで乾燥させます。ドラムが回転する事で乾燥物が常に攪拌されるため、乾燥ムラの減少や乾燥時間短縮などのメリットがあります。

    ・コンベア式乾燥機
    乾燥室にベルトコンベア装置がついており、乾燥物をコンベアに乗せて熱風(温風)を送り込み乾燥させます。 長時間の乾燥を必要としない場合、大量生産する場合に向いています。

    また乾燥方法には以下の種類があります。
    ・温風(熱風)乾燥
    熱風(温風)を乾燥室に送り込み乾燥して行く乾燥方法で、最もポピュラーな方式です。コインランドリーの衣類乾燥機、食器乾燥機等もこの類です。熱源を得やすいことと、安価に運用できるメリットがあります。

    ・冷風乾燥
    除湿乾燥方式とも呼びます。常温(外気温)以下の冷風を乾燥室に送り込み湿度を下げながら乾燥させていきます。エアコンが同類に当たります。温度をかけないため色変化の弱い乾燥物に適しています。

    ・減圧乾燥
    乾燥室内を減圧(1気圧以下)し乾燥物に含まれる水分の昇華温度を下げ、温度の低い温風を当てて乾燥させます。減圧すると乾燥物内部の水分が表面に拡散しやすくなるため、乾燥物が厚い物や固い物に適しています。木材の乾燥は多くこの減圧乾燥方式が採用されています。

    ・フリーズドライ
    真空凍結乾燥方式ともいいます。乾燥物を-30℃以下に急速に凍結し、徐々に減圧しながら真空状態へ持っていき、乾燥物の水分を氷の状態のまま昇華させて乾燥させます。色変化、成分変化を少なく乾燥させることができます。インスタントラーメンはこの乾燥方法が主流です。

  • 乾燥機価格について

    乾燥機本体参考価格は、一般家庭用冷蔵庫サイズ想定で約70~200万円となります。
    価格が変わる要素として、処理能力の他に熱源がヒーターのみ搭載、冷凍機も搭載しているかによって温度調整が細かく管理できるかという部分で価格に影響します。
    上記価格は本体のみの価格であり、装置運搬搬入費用や取付設置費用が別途かかります。

  • 乾燥機の選定ポイント、導入時の確認ポイントについて

    乾燥機の選定ポイント
    ・乾燥させる製品
     製品が保有している水分量が違うため、乾燥方法が異なります。

    ・乾燥方法
     棚式に置いた状態で乾燥させるか、コンベアで搬送しながら乾燥させるかにより仕様が異なります。  

    ・トレイ寸法
     乾燥したい製品のサイズによって乾燥機内へ入れるトレイサイズも異なります。

    ・熱源の種類
     乾燥する熱源としてヒーターのみ搭載の乾燥機、ヒーター、冷凍機も搭載して温度設定がシビアに管理できる
     乾燥機など熱源や温度調整機能により、仕様が異なります。

    ・処理能力
     乾燥機のスペックで1バッチで乾燥できる量と乾燥に要する時間が異なります。

  • 乾燥機導入後のトラブル事例と事前対策ポイントについて

    トラブル事例
    テスト時には乾燥できていた製品が本格的に生産し始めると乾燥に時間がかかり想定した能力が出ない。

    原因
    テスト時には乾燥機内の30~40%しか製品をいれていない状態で乾燥具合を確認していた。

    対策
    テスト環境と通常生産時の条件を合わせて検証を行うことを導入前にルールとして確認する。

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  • 食品加工・製造
  • 乾燥装置

電気乾燥機  E-30H

電気乾燥機 E-30H 【製品特徴】 ●循環機能ダンパー搭載 循環機能ダンパー搭載で、水分排出シャッターの調節ができます。操作部分は調節しやすいスライド方式を採用しています。  ●低騒音シロッコファン搭載 静音シロッコファンを採用し、乾燥中の音は静かなファンのみ。夜も静かに乾燥できます。 ●200V電気ヒーター搭載 三相200V電源を搭載。デジタル制御で乾燥室内温度・乾燥時間・設定時間を表示。温度管理は内蔵センサーで一定に保ちます。 ●ハーフトレイ20枚 (600×600) 1枚あたりの収容量は2〜3.5kg。30枚で最高105kgの乾燥ができます。 ※乾燥物により異なります。 ●移動キャスター付き 本体にキャスターがついているため移動もスムーズ。レイアウト変更も楽々です。 ●5パターン乾燥プログラム 野菜や果物などシーズンに合わせたプログラムを5パターンまで記憶できます。 【仕様表】 機種名 E-30H-S 寸法(間口×奥行×高さ)(mm) 871×1274×1700 トレイ ハーフトレイ30枚 トレイ寸法(mm) 600×600 深さ30 電源 三相200V 繋ぎ込み容量40A 消費電力 50/60Hz 9305/9425W 熱源 電気ヒーター(シーズヒーター) 送風機 シロッコファン 300W 操作ボックス<表示> デジタル 操作ボックス<温調器> サーミスタ 操作ボックス<タイマー> 終了 操作ボックス<風量調整> - 〇 操作ボックス<自動昇温> - 5段昇温 5パターンプログラム 10~100段昇温 30パターンプログラム 操作ボックス<補助温調> - 吸排気 手動(5段切替) AUTO 乾燥室材質 スチール 乾燥方式 循環式箱型 乾燥処理能力 (生椎茸換算)(kg) 60~105 本体重量(kg) 220

解決できる課題

  • 利益率改善
  • SDGS対策

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  • 食品加工・製造
  • 乾燥装置

連続式流動層乾燥機(C-FBD,CT-FBD)

【製品概要】 箱形の乾燥機下部に装着されたガス分散板から、乾燥ガスを吹き込むことで粉体を流動化させ、乾燥させる装置です。装置はいくつかの部屋に仕切られており、定量供給されながら分散機にて最初の部屋に分散させた原料は、仕切板の下の隙間を通って次の乾燥室に移動し、最終乾燥室からオーバーフローして排出されます。また、一部大きい粒子は、アンダーフローにより排出されます。流動層の優れた混合性、ガス接触性、伝熱性を乾燥に利用した装置で、さらに、流動層内部に間接加熱のための熱交換体を内装することにより、熱風の量を増やすことなく高い効率を実現しました。 【特長】 ・流動層の特徴である湿球温度で恒率乾燥が推移する為、比較的低温でも低水分までの乾燥が可能です。 ・粒子の破壊が少なく顆粒状物質・結晶の乾燥に適しています。 ・伝熱体を内装することにより、必要熱量の80%以上が伝熱体からの間接加熱となり、高い熱効率を実現しています。 ・伝熱体からの伝熱が大きいため、ガス量を減らすことができ、流動塔本体やブロワー、集塵設備などの附帯機器がコンパクトです。 ・伝熱体の抜き出しが容易です。また自動洗浄(CIP)に対応した設計も可能です。 ・大量処理に適した大型装置(実績:ベッド面積 102m2)の製作が可能です。 ・一台で乾燥と冷却を同時に行う装置の設計も可能です。

解決できる課題

  • 人手不足解決
  • 品質向上
  • 自動化
  • 生産効率改善

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  • 食品加工・製造
  • 乾燥装置

電気食品乾燥機 E-120H

電気食品乾燥機 E-120H 【製品特徴】 ●循環機能ダンパー搭載 循環機能ダンパー搭載で、水分排出シャッターの調節ができます。操作部分は調節しやすいスライド方式を採用しています。  ●200V電気ヒーター搭載 三相200V電源を搭載。デジタル制御で乾燥室内温度・乾燥時間・設定時間を表示。温度管理は内蔵センサーで一定に保ちます。 ●ハーフトレイ(600×600) 1枚あたりの収容量は2〜3.5kg。60枚で最高210kgの乾燥ができます。 ※乾燥物により異なります。 ●脱着式台車機能 乾燥室がそのまま移動台車として使用できて、移動も簡単です。 ●5パターン乾燥プログラム 野菜や果物などシーズンに合わせたプログラムを5パターンまで記憶できます。※ADPのみ ●液晶タッチパネル グラフを表示することができ温度・時間・風量・ダンパーが自由にプログラム設定可能です。※PROのみ 【仕様表】 機種名 E-120H-S 寸法(間口×奥行×高さ)(mm) 3672×1278×2309 トレイ ハーフトレイ120枚 トレイ寸法(mm) 600×600 深さ30 電源 三相200V 繋ぎ込み容量150A 熱源 電気ヒーター(シーズヒーター) 送風機 ダクトファン 750W 操作ボックス<表示> デジタル 操作ボックス<温調器> サーミスタ 操作ボックス<タイマー> 終了 操作ボックス<風量調整> - 操作ボックス<自動昇温> - 操作ボックス<補助温調> - 吸排気 手動(5段切替) 乾燥室材質 スチール 乾燥方式 循環式箱型 乾燥処理能力 (生椎茸換算)(kg) 240~420 本体重量(kg) 1095

解決できる課題

  • 利益率改善
  • SDGS対策
  • 食品加工・製造
  • 乾燥装置

循環式ドラム乾燥機DM40

乾燥効率をあげるための撹拌作業が不要のドラム式乾燥機。 「揉み」工程の必要な山菜乾燥「泥落とし」行程が必要な根物の乾燥に最適!! ドラム式乾燥機2種類をご用意。処理量に応じてお選びください。 全面扉内部に設置された誘導翼によって温風をドラム内部に送り込み拡散フィンによってドラム上部へと万遍なく送り出していくことで、効果的な乾燥が可能となります。 また乾燥機内の暖かい空気を循環させることで乾燥効率を向上させ、低燃費を実現します。 乾燥ぜんまいの生産には、ぜんまいの繊維を柔らかくし、ちぢれを出すために、手もみ作業を繰り返し行うことが必要です。 キハラのドラム乾燥機は、ドラム内に設置された拡散フィンとドラムの回転速度の組み合わせによって被乾物が絡まず均一に回転、ドラム頂上から落下させることで手もみ効果を実現します。 広い作業スペースが不要! 掃除やメンテナンスが簡単! 乾燥中に発生する破砕片等は、引出トレーに留まるので掃除が簡単です。 また循環口にはスライド式のフィルターを装備していますので、ぜんまいの綿ゴミ等も楽に除去できます。 仕様 型式 DM40 規格 幅1105㎜×奥行880㎜×高さ1362㎜ 燃料 灯油 操作機器 smart panel 使用電源 単相100V 最大消費電力 859/875W 最大温度設定 60℃ 送風機 型式 BF-17S バーナー 型式 SG-S2 駆動モーター出力 750W ドラムサイズ φ750mm×400mm 本体重量 250kg 生収容量 6kg 安全制御装置 異常加温検知燃焼監視装置

解決できる課題

  • 歩留まり改善
  • 省スペース
  • 生産効率改善

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