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FOODTOWNアドバイザーが徹底解説!
食品工場に特化したFOODTOWN自動化専属アドバイザーが独自の視点で各製造⼯程や商品種別について徹底解説︕
説明だけでなく、導入時の確認すべき事項や選定ポイント。導入後のトラブル事例や事前対策ポイントなど現場で役立つ情報を掲載しています。
冷蔵・冷凍装置とは?
冷凍装置とはフロンやアンモニアといった冷媒ガスを使用して、蒸発→圧縮→凝縮→膨張というサイクルを回す事により、熱を移動させ、製品温度を氷点下まで下げることが可能な装置です。食品を製造する工程の一つに冷蔵や冷凍を行う工程があります。
用途としてはチョコレートを掛けた製品の品温を下げチョコレートを固める、冷凍食品で調理済みの製品を冷凍状態にするといった使い方をされています。食品の流通では、3温度帯といわれる「常温、冷蔵、冷凍」があり、製造現場内での保管、出荷、流通から店舗への陳列まで冷凍装置は不可欠な装置となります。
冷凍装置の種類、導入時の確認ポイント、トラブル事例について解説します。

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冷凍装置の種類、原理、使用用途について
冷却方法によって、蒸気圧縮式、吸収式、その他の方式の3つに大別されます。
蒸気圧縮式は蒸発した冷媒を圧縮して液化し、循環させる方式です。
蒸発器、圧縮機、凝縮機、膨張弁からなり、圧縮機の種類によって最適な使用環境が異なります。
立ち上がりが早く、経年劣化が少ないことがメリットです。
吸収式は圧縮機を使わず、吸収液の科学的な性質性質を利用して冷媒を循環させる方式です。
圧縮機を使わないので作動音が静かで、ノンフロンである点や工場の排熱を利用する事も可能なので省エネという特徴があります。 -
冷凍装置選定ポイント、導入時の確認ポイント
・冷凍機器選定において最も重要なのは冷凍能力です。
冷却を行う対象空間の容積、隣接する部屋や屋外などからの侵入熱の大きさ、冷却、冷凍を行う対象製品の設定品温などにより必要な冷凍能力が算出されます。
それ以外では、安全性、安定性、環境負荷、コスト(装置、設備費用、運用費、メンテナンス費)などを考慮する必要があります。
正しい機器選定の為にはいずれの場合でも要求仕様を明確にすることが重要です。 -
冷凍装置導入後のトラブル事例と事前対策ポイント
トラブル事例
装置は運転しているが、冷却効果が悪い(設定温度まで温度が下がりきらない)
原因①
圧力計が高圧側、低圧側とあるがそれぞれの圧力値が規定値から逸脱している(高すぎるもしくは低すぎる)
配管や膨張弁、ストレーナ等での詰まりがあり、負荷がかかっている
原因②
定期的な掃除などメンテナンス計画の策定がなく、不具合が発生してからの事後保全となっている
対策①
詰まりなどの発生で負荷がかかっている場所の特定と掃除を行い、原因を解消する
対策②
製造ラインの稼働時間など定期的にメンテナンス計画を策定し、不具合が発症する前に対処する -
冷凍装置導入価格について
冷凍装置の使用工程や環境によって選定する機器が異なります。
選定ポイントにも記載の通り、機器の冷凍能力と周辺環境による負荷係数から選定します。
本体価格の参考例として冷凍能力30kw、床据置型仕様で約2000万円、10kw、
天井吊り下げ型のユニットクーラー仕様で約200万円程度となります。
上記価格は本体のみの参考価格で、装置運搬費用や設置工事費用などは別途必要になります。
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