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FOODTOWNアドバイザーが徹底解説!
食品工場に特化したFOODTOWN自動化専属アドバイザーが独自の視点で各製造⼯程や商品種別について徹底解説︕
説明だけでなく、導入時の確認すべき事項や選定ポイント。導入後のトラブル事例や事前対策ポイントなど現場で役立つ情報を掲載しています。
製粉製造装置とは?
製粉製造装置とは一般に小麦,穀類などを破砕して,その皮を取除き,内質にあたる部分を粉にするための機械を指します。
製粉製造の工程として一般的には「精選」→「調質」→「配合」→「破砕(ブレーキ)」→「ふるい分け」→「純化工程」→「粉砕(スムースロール)」→「ふるい分け」→「採り分け」の流れで製造されます。
工場生産のために用いられるものには,ロール型製粉機 (ロールの間で粒をつぶすもの) や衝撃型製粉機 (突起のある回転板を高速度で回転させて粒に衝撃を与えるもの) ,ひき臼型製粉機などがあります。
製粉製造装置の種類、選定ポイント、トラブル事例について解説します。

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製粉製造装置の種類、原理、使用用途について
製粉機の用途
製粉機は、穀物や乾物類などを細かく粉砕する機械で、食材によって粉末の細かさを調節することもできます。
煮干しや乾燥昆布などは、使用後は出汁ガラとして残ってしまいます。製粉機なら、丸ごと粉砕して粉末出汁が作れるため、
出汁ガラが出ることがありません。また、栄養を全て摂取できるので、健康的にもおすすめです。
微粉砕が可能なので、ハーブからスパイスを、生薬から漢方薬などを作ることもできます。
自家製ハーブなどを使って製粉すれば、安全かつ香り高いスパイスが作れ、料理をより本格的な味に仕上げてくれます。
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製粉製造装置の選定ポイント、導入時の確認ポイント
製粉機の選び方
製粉機にも様々な種類があるため、動力源・製粉レベル・サイズ・適用食材・製粉容量などから、ニーズに合わせて選びます。
電動タイプ
大量に製粉したい、負担なく製粉したいときには電動タイプがおすすめです。高速回転モーターと大型刃で、短時間製粉が可能です。製粉ムラがなく、ザラつきのない微粉砕に仕上げられるので、様々な用途に使えます。
製粉レベルで選ぶ
用途によっては、粒子の細かい粉末に仕上げたいときもありますよね。特に、粉茶では微粉末の方が溶けやすく、のどごしも良いです。また、スパイスなどは香りが一層引き立ちます。粒子の細かさを調節できる製粉機もありますよ。
電動タイプの製粉機の中には、粉末の細かさを調節できる商品も多く登場しています。メーカーや機種によって製粉レベルは異なりますが、粗挽きなら20メッシュ(目開き)=0.90mm前後から、微粉砕なら300メッシュ=0.043mm程度まで調節が可能です。
適用食材で選ぶ
どんな食材を粉末にしたいかハッキリしている場合には、適用食材から選ぶのもおすすめです。電動タイプは様々な食材に対応していますが、ここではいくつかの食材におすすめな製粉機をご紹介します。
小麦粉を作りたい場合
小麦粉の製粉では、粉末が目で見え、粗挽き・細挽きなどの製粉調節がハンドル操作で行えるタイプがおすすめです。微粉末に仕上げたい場合は、数回繰り返すことで微粉末に仕上がります。1時間で約2~3kgの小麦粉が作れる家庭用卓上製粉機もあり、ご自宅での小麦粉作りにちょうどいいです。
米粉を作りたい場合
米粉は微粉末に仕上げると、口当たりも良くなるので色々な料理に使えます。家庭用の小型製粉機でも、30秒~2分程度で微粉末が作れるものや、家庭用ミルの数倍以上の製粉レベルに仕上げられるものなどもありますので、米粉を作りたい方はこういった商品がおすすめです。
そば粉を作りたい場合
量が必要なそば粉では、やや大きめの製粉機だと効率的作業が行えます。製粉機メーカーの商品にはそば粉用製粉機もあり、一度に約3~6kgのそば粉を作れます。そば粉用なら、そばの香りを損ねることなく挽けるので、香り高いそばを楽しめます。
粉末だしを作りたい場合
粉末だしの場合は、必要な分だけ製粉したほうが風味が良いまま使えるため、大型製粉機は必要ありません。300g程度の小型製粉機で毎分3万回転するパワフルな製粉機もあります。風味が大事な素材を製粉する場合は小型タイプがおすすめです。
漢方薬を作りたい場合
漢方薬の場合は、微粉末に仕上げたほうが飲みやすくなります。約300メッシュ(約0.048mm)まで微粉砕できるものがおすすめです。商品によっては、傾斜スタンド付きで270度まで傾けられる傾斜スタンドが付いているものもあり、貴重な生薬を残さず取り出すことができます。 -
製粉製造装置導入後のトラブル事例、事前対策ポイント
トラブル事例
製粉製造を行う装置周辺が虫の温床になっており、製造ライン全体で同様の虫が捕獲されている。
原因①
日々の生産終了後に清掃を行う箇所は清潔に保たれているが、それ以外のところに粉たまりがある。
原因②
粉たまりが発生している周辺の捕虫数をモニタリングしているが、適切なタイミングで対策を打てていない。
対策①
粉の飛散が伴う工程には集塵機、もしくは粉が溜まらないようにエアーブローしておくなどの対策を行う。
対策②
定期的な燻煙剤の実施、虫の汚染範囲を限定的にするために誘引物を設置する。 -
製粉製造装置導入価格について
原料粉を製造する工程ごとに切り分けて、各装置毎に見積を取得することになります。
各機器の処理能力やオプションにもよりますが単体ごとの機器では約500~2000万円程度が多くなります。
既存設備との連結を行う場合は、既存と新規導入設備との境界部分が非常に問題になることが多いため事前にお互いの情報を取り合うことが最重要課題となります。上記価格は本体のみの参考価格で、装置搬送費用や設置工事費用は別途必要となります。

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