FOODTOWNアドバイザー殺菌装置を徹底解説!

殺菌装置とは?

殺菌装置とは、食品そのものや機器、工場内などの対象物に付着、発生する細菌や微生物に対して作用する装置を指します。
作用としては、抑制、除去、殺菌・滅菌・消毒などがあり、機器によって作用が異なります。菌の発生・増殖には以下の4つの条件が関係します。
 ①温度
 ②栄養
 ③水分
 ④酸素量
食品の殺菌は,加熱処理や洗浄・薬剤処理によって行 われることが多いですが、一部の微生物の生残や洗剤・薬剤の残存が懸念されます。その中でも加熱水蒸気による殺菌装置は洗剤・薬剤の残存がなく安全で、熱による食材・食品の品質の劣化を最小限にくい止めながら,微生物の殺菌が可能 となることが期待されています。
こちらでは従来の洗浄殺菌装置と過熱蒸気殺菌装置について説明します。

  • 殺菌装置の種類、原理、使用用途について

    ・過熱蒸気殺菌装置とは
     一般に沸点100℃以上の水蒸気にさらに熱を加えて100℃以上にした渇き水蒸気のことを過熱水蒸気と呼び
     ます。直接細菌・微生物を加熱、死滅させ除去し、不活性化します。
     洗浄とはことなり、温度均一性が非常に高く、食品の乾燥も早く、酸化防止にも効果があります。
     また大量の水などを使用する必要が無いので殺菌におけるランニングコストを削減することができます。

    ・洗浄殺菌装置とは
     洗浄水の水流やバブリングといわれる微小気泡により洗浄殺菌の効果を期待する装置です。食材に付着す 
     る異物除去に効果があるため野菜や果物などの一次洗浄、殺菌に向いています。反対にデメリットとして 
     は大量の洗浄水が必要で且つ、洗浄中に食材同士がぶつかったり、バブリングにより痛める可能性があり 
     ます。

  • 殺菌装置導入価格について

    殺菌装置の釜のサイズや殺菌方法の違いにより、機器の選定が変わり価格も大きく異なります。
    釜のサイズ直径600π程度の蒸気殺菌装置で約1000万円程度となります。
    殺菌する対象物、1回当たりの処理能力などを考慮して機器選定を行うことが重要です。
    上記価格は本体のみの参考価格で、装置運搬費用や設置工事費用は別途必要となります。

  • 殺菌装置選定ポイント、導入時の確認ポイント

    ・殺菌を行いたい対象物の特性によって機器選定を行います。
     上記で説明した洗浄、蒸気殺菌装置以外に一般的によく用いられる殺菌方式を以下に示します。
      
      加圧殺菌装置
       オートクレーブによる調理器具の殺菌の他、
       加熱と組み合わせてレトルト食品の製造にも用いられる

      紫外線殺菌装置
       紫外線を発する殺菌灯を利用した機器で調理器具をや工場の殺菌に使用される場合が多い
       人体に有害である為、点灯中は無人にし、光を外に出さない工夫が必要。
       調理器具に対しては殺菌庫が用いられる

      薬品殺菌
       次亜塩素酸ナトリウムやアルコール、塩化ベンザルコニウムなど、
       用途や場面に応じて様々な薬品が利用される。
       濃度や残留性に基準が設けられている場合が多いので規定に従って使用する必要がある。

  • 殺菌装置導入後のトラブル事例と事前対策ポイント

    トラブル事例
    殺菌を行う釜内壁に錆が発生し、剥離した錆が製品へ付着して金属検出器による系外排出が多発した。
    原因①
    蒸気による殺菌で高温多湿の環境下で長年使用していることによる経年劣化で錆が発生した。
    原因②
    殺菌釜内に錆が発生していることは認識していたが、錆びの除去、メンテナンスなど実施していなかった。

    対策①
    蒸気殺菌装置使用後は除湿器やサーキュレーターを用いて乾燥させ錆びを発生、進行させにくい環境を作る。
    対策②
    装置の稼働時間や○カ月/回など頻度を決めて定期的に錆の除去を行い、異物化する前に対策を講じる。

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電磁波殺菌機 MSB

電磁波殺菌機 MSB 【特 長】 ■メンテナンスを楽々行える構造 殺菌室内の部品がワンタッチで着脱できる設計により、装置内部の水洗いなど清掃作業も楽々行えます。 ■製品に合わせて調整は自由自在 製品形状・層高・水分量に応じ、殺菌時間(ベルトスピード)をワンタッチ調整。コンパクト設計のマイクロ波発生装置も出力調整が可能です。 ■スイッチを押すだけの簡単操作 装置の運転もシンプルそのもの。操作盤のスイッチを押すだけで、全自動による連続運転が可能です。 ■製品の味・香りを守る高速殺菌 短時間で殺菌するため、製品の品質劣化が少なく、香味への影響もわずか。商品の差別化、高付加価値化が図れます。 ■出力調整機能付きマイクロ波発振機(オプション) 出力調整機能により、被殺菌物の原料状態に合わせてマイクロ波の発振量を任意に調整できます。 ■パック詰め製品の殺菌にも威力 優れた殺菌効果によりアセプ殺菌の常温流通が可能。30~40分を要するレトルト方式に対し、わずか3~5分と大幅な殺菌時間短縮を実現します。 ■安全対策もパーフェクトを追求 マグネトロンは周波数2450MHz、波長123mmを使用。種々のシールドにより、電磁波の漏洩も5mmw/㎠の規制値(米国・日本)内に抑えました。 電磁波殺菌装置MSBは、従来の「ボイルや蒸気方式における殺菌時間の長さ」「マイクロ波方式の加熱ムラ」の問題を一気に解決する画期的な電磁波殺菌装置です。水蒸気とマイクロ波の組合せにより、わずか3分ほどの短時間でムラなく確実に誘導加熱殺菌。MSBこそ、PL法時代に対応する「品質と信頼」を守るために最適な一台といえます。 【原理】 水蒸気粒子がマイクロ波の多角的照射を可能にし、均一加熱による迅速・確実な加熱殺菌を実現。 製品に照射されたマイクロ波は、同時に殺菌装置底部の水にも入射し、装置内に水蒸気を発生させます。この水蒸気がベルトコンベア上の製品を包む込むため、マイクロ波は水蒸気の粒子にぶつかり、屈折拡散しながら製品に照射されます。この屈折拡散作用により多角的な照射が実現します。また、水蒸気には製品の加熱により品質劣化を抑える働きもあります。これにより、製品表面から内部まで、迅速かつ均一に兼ねる殺菌を行えるようになりました。 ■わずか3分前後のスピード殺菌 マイクロ波が製品内部から加熱するため、複雑形状も短時間で殺菌可能。味・形状など品質への影響も殆どありません。 ■水蒸気による拡散作用で均一加熱 製品を包む水蒸気が、マイクロ波方式で初めてムラのない加熱殺菌を実現。装置内を満たす水蒸気は漏洩対策にも効果的です。 ■水分変化を抑えて歩留まりを向上 装置内の水蒸気が加熱殺菌中の乾燥を抑制。このため水分変化により品質劣化がなくなり、歩留まり向上が可能になります。

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